“薬物セックス” 経験のある4人に1人のゲイが「薬物で死んだ人を知っている」

October 10th, 2017

「薬物セックスは人生を壊す」

 

これは薬物セックス経験者の多くから聞く言葉だ。調査結果がこの言葉を裏付ける役割を果たしている。というのも、調査回答者のおよそ4人に1人(23%)が薬物セックスで死んだ人を知っているのだ。

 

さらに3人に2人(60%)の回答者が薬物セックスを行なった結果として鬱や不安症を経験しているという結果からも、薬物セックスが多くの人の人生に支障をきたす元凶であることを伝えている。

 

さらに、「薬物セックス中に10人に1人が性的暴行の被害にあっている」ことや「およそ4人に1人(23%)がGBHでオーバードースを経験している」という事実を見過ごすこともできない。GBHは人を抑うつ傾向にしやすい上に、オーバードースしやすいのが特徴だ。

 

GBHを使用すると俗にいう「Gスリープ」という昏睡状態に陥ることが頻繁にある。この昏睡状態から目覚めた時に「誰かから性的暴行を加えられた」と気づいたという報告も数多く存在している。

 

 

 

 

グラフ:「この中であなたを最もよく表しているものはどれ?」

 

 

薬物を使用している時の方がリスクを冒す(53%)

薬物を使用していてもしていなくても同じ(36%)

分からない(11%)

 

加えて、調査に協力した人のうち30%がHIV陽性者だった。

10人に1人の回答者は「薬物セックスによってHIVに感染した」と答えている。37%の回答者は、「薬物セックスによって他の性感染症にかかった」と答えている。

 

この結果を裏づけるように、半数以上の回答者が「薬物を使用している時の方がリスクを冒す」と答えている。

 

 

ロンドンにいるゲイ・バイ男性はよりリスクを冒している

 

回答者の多く、4分の1近くはロンドン在住だった。ロンドン在住の回答者の回答のみを調べてみると、彼らがよりリスクを冒していることが分かった。

 

もちろんロンドンの回答者のみを抽出しているのでサンプル数は少ないのだが、彼らの多くはGBH、覚せい剤、メフェドロンの魔の3大薬物を使用していることが明らかとなった。

 

・10人に7人がGBHを使用している

・3人に2人がメフェドロンを使用している(32%)

・58%の回答者が覚せい剤を使用している

・45%の回答者が薬物セックスに参加している

・35%の回答者がGBHによるオーバードースを経験している

・35%の回答者が薬物セックスで死んだ人を知っている

 

上記の結果の通りロンドン在住のゲイ・バイ男性はよりリスクを冒しているのは明らかだ。ロンドン在住の回答者で「薬物を使用している時の方がリスクを冒す」と答えたのは60%に上った。

 

 

今こそ「ゲイと薬物の関係」について話し合うべき

 

スチュアートは、調査結果を目の当たりにして「言葉にできない感情を抱いている」という。

 

「我々は怒らないといけない。このような状態を当たり前として受け入れてはいけない。オーバードースや性的暴行、精神病や死が性行為、快感や繋がりを求めることの延長線上にあっては決してならないのです」

 

ゲイアプリ「ブルード」は調査について、「我々のアプリは健康の向上とプラットフォームやコミュニティーを健全なものにすることに注力している。そのため、セクシュアルヘルスに関する適切な情報を得られる環境を整えたり、このような議論が生まれる機会を作っていったりしたい。この調査が、健康がいかに重要であるかを考えるきっかけになれば幸いです」」と述べている。

 

またゲイスターニュースの編集者トリス・レイド=スミスはこう締めくくった。

「我々は一人一人が自身の性的事柄について決定を下す自由があることを信じている。スティグマが人を助けることはない。そのため我々は非難をしたりはしない。ただ、薬物との関係をコントロールできている人たちがいる中で、出来ていない人たちがいることは明らかだ。そして、この事実は時に残酷な結果をもたらしている」

 

***

 

いかがだっただろうか?

今回は欧米の調査結果だからといって、全くの他人事ではない。

 

現在、日本でもゲイアプリ上で薬物に関する隠語が日々飛び交い、薬物セックスにハマるゲイたちは多く存在している。

アンダーグラウンドで蔓延する「薬物問題」は日本のゲイコミュニティの大きな課題ではないだろうか。

 

Text/ Photo via : GayStarNews

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