トルコといえば、昨年にイスタンブールで行われたプライドが地元警察によって、催涙ガスやゴム弾、放水砲などで妨害された惨事が記憶に新しい。

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そんなトルコの根深くはびこるホモフォビア（同性愛者嫌悪）のナンセンスさを訴えるべく「#GayTurtle（ゲイの亀）」というキャンペーン動画を地元広告代理店が打ち出し話題になっている。

動画の内容は、ペットショップで「ゲイの亀」を販売するというものだ。

動画は1店舗のペットショップで、3日間に渡り、8つの隠しカメラによって撮影された。

ペットショップの店の中央には大きな水槽があり、その中には亀たちが入っている。

最初、入店してきた客たちは水槽に近づくなり「かわいいね」「この亀の色が好き」など好意的な感想を述べている。客たちが店員に「亀の飼育方法」や「寿命」など積極的に聞く姿も見られる。

客たちと亀の話を進める中で、店員は何気なく「その亀はゲイだよ」と伝える。

するとすると、、多くの客たちは戸惑いの表情を見せ「ゲイはうつる？」「病気？」「まともな亀はいないの？」など多くの差別的な発言を始める。しかも、何人かの客は店員に対して感情的になり帰ってしまう。

動画の終盤に説明があるように、トルコでは過去5年間の間に何百件ものヘイトクライムと41件以上のヘイト殺人が起きているそうだ。

動画は、「トルコにおけるホモフォビアは滑稽なレベルに達してしまった」とトルコの現状に遺憾を示した上で『LOVE IS LOVE. HATE IS A CHOICE（愛は愛。嫌悪は選択だ）』と訴え動画を締めくくっている。

＊動画の音声はトルコ語、字幕は英語