名作から話題作まで、イタリア発LGBT映画4選

April 28th, 2016

アルファ ロメオと映画の関係はとても深く、その100年以上に渡る歴史の中で、ヌーベルバーグの名作からハリウッドの最新作まで、様々な映画に登場してきた。今回は、そんなアルファ ロメオがお届けする、「イタリアのLGBT映画」。

 

カトリックの総本山ヴァチカン市国が存在し、国民の大半がキリスト教徒のイタリア。そんな中でLGBTはどのような描かれ方をされているのだろうか?
不朽の名作映画から、公開中の最新作まで、アルファ ロメオとGENXY編集部が選ぶオススメのイタリアLGBT映画4選をお届けしよう。

 

 

永遠に色褪せないゲイ映画の最高傑作『ベニスに死す』(1971年)

 

ベニスに死す

 

 

映画界の巨匠ルキノ・ヴィスコンティの不朽の名作映画『ベニスに死す』。 

静養のためベニスを訪れた老作曲家アッシェンバッハは、その道中に出会った美少年タジオの美しさに魅了される。ある日、ベニスで疫病が流行し、街中で消毒がはじまる。街を徘徊していたアッシェンバッハは突然力尽きて倒れてしまう。そう、自らも疫病に感染していたのだ。しかし、それでも彼はベニスを去ろうとは しなかった、タジオを求める一心で──。 

 

至高の美少年タジオに魅せられた老作曲家の苦悩と恍惚を描く本作。

映画界の巨匠ヴィスコンティの最高傑作といわれた耽美的な作風は、公開後40年以上経っても色褪せない不朽の名作だ。

ちなみに、ヴィスコンティ監督といえば、イタリア・ミラノの名家ヴィスコンティ家の出身だが、このヴィスコン ティ家の紋章が、アルファ ロメオのエンブレムの右半分、蛇が人を飲む紋章に使われている。(左半分は、ミラノ市の紋章)

アルファ ロメオとヴィスコンティの縁を感じる本作、まだ観ていなければ是非チェックしてみて。 

 

 

 

ゲイであることをカミングアウトするはずが…『あしたのパスタはアルデンテ』(2010年)

 

あしたのパスタはアルデンテ

 (C)Fandango2010

 

ローマに住む作家志望の青年トンマーゾの実家は、南イタリアの老舗パスタ会社。兄アントニオが新社長就任となり、共同経営者一族の晩餐会が開かれる。帰郷したトンマーゾは、そこでゲイであることを家族にカミ ングアウトするつもりだった。そのことを予告した兄が、まさかの先にカミングアウトをしてしまう!怒った父親は長男を勘当し、トンマーゾに会社を任せることに。ゲイであることをカミングアウトできなかったトンマーゾは果たしてどうなる──!?

 

イタリアのオープンリーゲイ監督フェルザン・オズペテクがメガホンをとった本作。

イタリア版アカデミー賞「ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞」に13部門ノミネートされ、2部門受賞したほか、各国のLGBT映画賞を獲得している。

家族を大事にするイタリアならではの家族愛やゲイ仲間との絆を描いたヒューマン・コメディ。家族へのカミングアウトを乗り越える為にとったトンマーゾの行動は、きっと共感を呼ぶはず。

また、あのマドンナが「音楽のセンスが素晴らしい!」と絶賛しており、役者、脚本、全てがマッチしたこの名作ゲイ映画は是非チェックしてみてほしい。 

 

 

 

人生の苦境を乗り越える愛の力とは。『カプチーノはお熱いうちに』(2014年) 

 

カプチーノはお熱いうちに

(c)2013 All rights reserved R&C Produzioni Srl – Faros Film

 

『あしたのパスタはアルデンテ』のフェルザン・オズペテク監督作品。 

カフェで働く主人公エレナは、雨の日のバス停で、アントニオと出会い結婚。その後、ゲイの親友ファビオと独立してはじめたカフェが成功し、子供も生まれ順風満帆な日々を送ったかに思えたが、突如病魔が襲うのだった──。

 

恋も仕事も手に入れたヒロインが遭遇する波乱万丈の人生は、決して他人事ではないはず。そしてそんな人生の苦境に立った時、見守ってくれる親友や家族の愛の偉大さを感じる感動作。

また、体当たりで役を演じた俳優陣にも注目だ。ヒロイン役カシア・スムトゥニアクは、病気の役で8kgの減 量、夫役を務めたイケメン俳優フランチェスコ・アルカは、逆に13キロの増量に挑戦したりと、難しい配役を見事こなしている。 

 

また、オズペテク監督作品には、必ずと言っていいほどゲイのキャラクターが登場する。あるインタビューにて監督は「なぜいつもゲイの人物を撮るのか?」と聞かれた際に、「僕がゲイの役を意図的に作っているわけではなく、他の監督が取り除いているんだよ」と答えており、保守派の多いイタリア映画界において、果敢にLGBT映画を作り続けている。

 

 

 

独身女とゲイ友のドタバタ劇、ゲイ心を鷲掴みにするラブコメ『これが私の人生設計』(公開中)

 

これが私の人生設計

(C) 2014 italian international film s.r.l

 

独身キャリアウーマンとゲイ友のドタバタコメディー映画『これが私の人生設計』。建築家として海外で活躍していた主人公・セレーナは、故郷に戻って来たものの、イタリアの建築業界は男社会の為に、ろくな仕事にも就けないまま貯金も底をついてしまう。そんな時、公営住宅の公募があることを知ったセレーナは、ゲイ友に自分の身代わりとして応募してもらい、自分はアシスタントでコンペに臨むのだが──。 

 

男性社会が色濃いイタリアを舞台に、主人公セレーナがゲイ友とタッグを組み、逆境を乗り越え成功を掴み取るサクセスストーリー。女性の社会進出の問題を提起し奮闘するアラサー主人公に、自身を重ねる人も多いハズ。

 

イタリア的な快活なコメディー要素と人生のヒントが散りばめられた珠玉のラブコメは、ゲイ心を鷲掴みすること間違いなし!『これが私の人生設計』は、全国の劇場にて絶賛公開中。

 

 

Mondo-Alfa/記事下部

アルファ ロメオの世界(Mondo Alfa)についてさらに知りたい方は公式Mondo Alfaサイトまで。

 

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