“アナル舐め”に注意!
ゲイの間で「A型肝炎」が流行中
「A型肝炎」について知ってる?
今ゲイ・バイ男性の間でA型肝炎が急速に広がっており、ゲイたちは注意が必要だ。
今回はそんな「A型肝炎」について分かりやすく解説していくよ。
A型肝炎とは?
一般的なウイルス性肝炎には「A型」「B型」「C型」 「E型」と4つあり、今回感染が広がっているのは「A型」。
(注:近年はジビエ料理によるE型も増えている)
A型肝炎は、感染している人の便が口に入ることで感染する。
口からウイルスが入り、肝臓で急性肝炎を引き起こしてしまう。
潜伏期間は2~7週間ほどで、急な発熱、だるさ、食欲不振、嘔吐など、風邪に似た症状がでる。感染すると薬はなく、安静にするしかない。
B・C型肝炎と比べて慢性化することはなく、ほとんどの場合は一時的な症状のみ。ただし、ひどい場合は重症化することもあるから注意が必要だよ!
「アナル舐め」で移るリスクが高い
以前は発展途上国など衛生面が整っていない屋台で料理を食べるとA型肝炎に感染することが多かった。(便の付いた手で調理をした可能性があるため)
しかし、最近では国内での感染が急増している。
それは、ゲイ&バイ男性たちによる「アナル舐め」が主な原因といわれているからだ。
アナルやその周辺を舐めることで、口からウイルスが入り、A型肝炎に感染する危険性が高まってしまう。
また、ハッテン場などで複数人とセックスをした場合、他の人のアナルに入れたペニスを別の人が舐めることで感染する危険性もある。
A型肝炎はとても感染力が強く、症状が出る前/症状が改善後でも、人に感染させる危険がある。
また、症状が見た目でわからないことも多いから、十分に注意する必要があるんだ。
A型肝炎を防ぐためには?
A型肝炎は、アナルセックスをするゲイたちにとても広がりやすい病気。感染を防ぐために、以下の点に注意しよう。
① トイレのあと手洗いをする
トイレのあとに、石鹸でしっかり手洗いをしよう。(トイレ後に手を洗わない人は多いしね)
汚れた手で食べ物を口に入れると感染の危険が高まってしまう。
② アナル舐めは控えよう
アナルを舐めるのが好きな人も多いけど、できればやめたほうがよい。
他の性感染症に比べ、A型肝炎は感染力がとても強いからね。
③ 一度アナルに入れたペニスは舐めない
複数でセックスする場合、アナルに入れたペニスには便が付いている可能性があるから、一度アナルに入れたペニスは舐めない方が良い。
④ コンドームは性感染症に効果的
コンドームを使うと便がつくのを防げるから安心。
コンドームを付けることは、A型肝炎だけでなくHIVなどあらゆる性感染症に効果的だよ。セックスでは必ずコンドームを付けよう!
A型肝炎はワクチンが効果的!
A型肝炎の予防法としてワクチンが有効だよ。
ワクチンは自費になるけど、リスクの高いセックスをしている人にはオススメしたい。
以下が当てはまる人たちは、ワクチン接種を考えてみて。
① アジアによく旅行する人
アジア旅行で現地の人とセックスを楽しむ人も多いけど、できればワクチンを接種していると安心。A型肝炎は主にアジア全域、世界中で広がっているからね。
② 以下のリスキーなセックスをする人
アナルやその周辺を舐めたり、複数プレイをしたり、コンドームを使わないセックスをしている人
③ 60歳以下の人
60歳以上はA型肝炎の抗体を持っている場合が多いので、特に若い世代は予防接種をした方がよい。
A型肝炎のワクチンは、国産であれば7000円ほどで、3回(初回、2~4週目、6ヶ月目)の接種がすすめられている。一度ワクチンを受けると効果は長期間持続するよ。
ワクチンは、海外旅行のための「トラベルクリニック」で受けることができる。
国内のトラベルクリニックのリストはこちらから検索できるので、気になる人はチェックしてみて。
また、A型肝炎以外の性感染症に関する情報は、「HIV MAP」や、「東京都HIV検査情報Web」でも見ることができるよ。
A型肝炎に気をつけて、楽しいセックスライフを送ろう!
医療情報の監修:都立駒込病院感染症科 今村顕史
厚生労働科学研究費補助金エイズ対策政策研究事業
「HIV検査の受検勧奨のための性産業の事業者及び従事者に関する研究」
協力:東京都、NPO法人ぷれいす東京