2016/07/08

LGBT映画の祭典「レインボー・リール東京」今年の見所は?

  • facebook
  • Twitter
  • line
  • はてなブックマーク
  • Copy

毎年恒例!アルファ ロメオが長年サポートするLGBT映画の祭典『レインボー・リール東京』が、7月9日(土)~7月18日(月・祝) の期間で開催される。

 

毎年上映される作品の多くが日本初上映であり、本映画祭でしか観られない作品が多数上映される。しかしラインナップ数が多い為、どれを観るか悩める人も多いのではないだろうか?

 

そこで、全13プログラムの中から、GENXY編集部がセレクトする必見の4本&映画祭の見所を紹介したい。

 

 

①『サマータイム』 ★日本初上映

英題:Summertime/原題:La Belle Saison
監督:カトリーヌ・コルシニ
2015|フランス、ベルギー|105分|フランス語

 

サマータイム

 

 

時は1971年。農家の一人娘デルフィーヌは保守的な両親から自立するため、パリへやってくる。そこでデルフィーヌは女性解放運動を率いるキャロルに出会い、彼女の自由な精神に惹かれていくが…。

ウーマン・リブの時代を背景に女性たちの恋を描き、2015年ロカルノ国際映画祭でヴァラエティ・ピアッツァ・グランデ賞を受賞。

『スパニッシュ・アパートメント』のセシル・ドゥ・フランスがカリスマ的なアクティビストを好演している。

 

 

②『ゲイビー・ベイビー』★日本初上映

英題:Gayby Baby
監督:マヤ・ニューウェル
2015|オーストラリア|85分|英語

 

ゲイビー・ベイビー

 

 

いまだ同性婚が法制化されていないオーストラリアで、同性カップルを親に持つガス、エボニー、マット、グレアムの4人。

カメラはそれぞれの家庭に密着し、思春期に差しかかろうとしている4人の“ゲイビー”の日常生活を追う。

彼らはゲイやレズビアンである親のことをどう思っているのか?他の子どもとは違う悩みを抱えているのか?

子どもの目線から家族の多様性をとらえた自然体のファミリー・ドキュメンタリーは必見。

 

 

③『パリ 05:59』★日本初上映

英題:Paris 05:59/原題:Théo et Hugo dans le même bateau
監督:オリヴィエ・デュカステル、ジャック・マルティノー
2016|フランス|97分|フランス語

 

パリ-05-59

 

 

眠らない街パリのある夜、セックスクラブでテオとユーゴーは目と目が合った瞬間に惹かれ合い、その場で情熱的に愛を交わす。

その後、夜のパリをさまようテオとユーゴーであったが、衝撃的な事実が判明し、2人のロマンスは思わぬ方向へ向かっていく。

2016年ベルリン国際映画祭でテディ賞観客賞を受賞した話題作が早くも日本上陸。

リアルタイムで展開される愛のドラマは『ウィークエンド』(第21回上映)を彷彿させる。

 

 

④『ミステリアス・スキン』

英題:Mysterious Skin
監督:グレッグ・アラキ
2004|アメリカ|99分|英語
★第15回(2005年)上映作、日本版DVD・ブルーレイ未発売

 

ミステリアス・スキン

 

 

8歳の夏、カンザス州の田舎町でリトルリーグの野球チームに参加したニールとブライアン。

その夏を境にニールは年上の男性に興味を抱き始め、売春を重ねるようになる。

一方、記憶の一部を失ったブライアンは、自分がUFOに誘拐されたと思い込み、真相を追い求める。

スコット・ハイムの小説『謎めいた肌』を原作とする青春映画の金字塔。

『(500)日のサマー』のジョセフ・ゴードン=レヴィットの繊細な演技が光る。

 

 

アルファ ロメオpresentsショートムービー4本を特別上映!

 

I-LOVE-CINEMA

 

 

今回、アルファ ロメオが主催するショートムービーイベント「I LOVE CINEMA」で制作された4作品の特別上映が決定!

以下、映画祭4作品の上映前に、各ショートムービーが特別上映される。

①「好雨、時節を知る」→『ゲイビーベイビー』前にて特別上映
②「助手席にジュリエッタ」→『パリ5:59』前にて特別上映
③「秘密」→『サマータイム』前にて特別上映
④「サクマくんはママの彼氏」→『ミステリアススキン』前にて特別上映

 

 

映画祭25周年を祝し、多くの著名人が祝福コメント!

今年、同映画祭は開催25周年を迎えるアニバーサリーイヤーだ。25周年を祝し、各界のLGBT著名人からお祝いコメントが寄せられている。以下、抜粋して紹介したい。

 

 

各界のコメント

マツコ・デラックス(左)、牧村朝子(中央)、安冨歩(右)

 

タレントのマツコ・デラックスさん

「25年で、セクシャリティやLGBTなどという言葉も広く知られるようになり、25年という年月の重みを感じずにはいられません。(中略)この映画祭を支え続けてこられたみなさんに、25年分おめでとうございます!」

 

映画祭のオープニングイベントで司会を務めるタレントの牧村朝子さんは、LGBT映画への熱い想いを綴った。

「虹色のフィルムは今まで、どれだけ燃やされてきたでしょう。(中略)私自身も昔、私の中にあった想いを燃やしました。同性に初恋をした10歳の日、転校する私に手紙をくれた彼女を、私は懸命に嫌いになったのです。それを「正常になる努力」と呼んで。誰も塗り潰されない色彩豊かな未来を、虹色の映画たちがきっと照らしますように。」

 

また、先日のアルファ ロメオ「Be yourself対談」に出演した東大教授でトランスジェンダーの安冨歩さんもコメントを寄せている。

「映画というメディアは、人間の感覚に強烈に働きかけ、感じ方を変える強い力があります。それゆえ、性的指向や性自認を口実とした差別・暴力に立ち向かう上で、映画の果たす役割は大きいと私は考えています。」

 

その他の著名人のコメントは公式サイトで見ることができる。

 

 

会場では「TOOT × アルファ ロメオ」コラボレーションパンツも販売

 

アルファ-ロメオ×TOOT

TOOT×アルファ ロメオのコラボレーションパンツ/東京レインボープライドにて

 

先日の東京レインボープライドで話題をさらった、アンダーウェアメーカー「TOOT」とアルファ ロメオのコラボレーションパンツが会場で特別発売される。(価格:3,000円)

また、会場となるスパイラルホール1階では、アルファ ロメオ「ジュリエッタ」の特別展示も行われる為、そちらも合わせてチェックしてみてほしい。

 

映画祭期間中は、オープニングイベントに写真家レスリー・キーのショートフィルム特別上映イベントや、「OUT IN JAPAN」写真展など、映画以外にも多彩なプログラムが予定されている。

年に一度のLGBT映画を堪能できるこの機会を、是非お見逃しなく!

 

 

 

第25回レインボー・リール東京 ~東京国際レズビアン&ゲイ映画祭~

会場:シネマート新宿、スパイラルホール 
会期:シネマート新宿 2016年7月9日(土)~7月15日(金) 
※夜間のみの上映 スパイラルホール 2016年7月15日(金)~7月18日(月・祝) 
 
・1回券(日時指定券) 前売り:1,400円/当日:1,700円
・4回券(日時指定なし・前売り限定) 5,200円
※スパイラルホールでの上映回のみ使用可。シネマート新宿での上映回にはお使いいただけません。
・スパイラルパス引換券(限定100枚) 前売り:13,000円/当日:15,000円
※スパイラルホールでの上映回すべてをご覧いただけるフリーパスです。
 
◼︎チケットなど詳しい情報は『レインボー・リール東京』公式サイトをチェック。

 

 

Mondo-Alfa/記事下部

アルファ ロメオの世界(Mondo Alfa)についてさらに知りたい方は公式Mondo Alfaサイトまで。

 

RECOMMENDあなたにオススメ