現在世界で30ヶ国が同性婚を合法化しているが、そのうち少なくとも2ヶ国で自殺率が大幅に低下したことがわかった。
デンマーク自殺予防研究所とストックホルム大学の共同調査によると、同性婚を合法化したスウェーデンとデンマークでは自殺率が大幅に低下したと結論づけた。
スウェーデンは2009年、デンマークは2012年に同性婚が合法化されている。
研究者は、1989年~2002年、2003年~2016年の2つの期間で調査。
その結果、同性愛者の自殺率が46%と大幅に減少。驚くべきは、ストレートの自殺率も28%低下しており、同性婚の恩恵を受けるのは同性愛者だけでないことがわかった。
同研究の筆頭著者のアネット・アーランセン氏によれば、結婚が自殺の防止策になることや、同性婚によりLGBTQ+の社会的支援のシステムを増加させ、孤立感、抑うつ、スティグマの解消につながったことが影響していると述べている。
ちなみにアメリカでは、2015年の同性婚合法化以降、10代の自殺率が14%減少したことも分かっている。
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このように、同性婚によるさまざまな良い影響が続々と明らかになっている。
現在、世界195ヶ国のうち、30ヶ国が同性カップルへの法的保障を認めている。そのほとんどがヨーロッパ、北米、南米に集中している。
世界的に「自殺率が高い国」である、日本、韓国、ロシア等ではいまだに同性婚は認められていない。