ブラジル出身のテニス選手、ジョアン・ルーカス・レイス・ダ・シルバ(24)が、ゲイであることをカミングアウトした。
これは男子プロテニスの現役選手として初めてのことだ。
レイス・ダ・シルバ選手は、2018年にプロデビュー。自己最高はATPランキング204位。
チャレンジャーやITFトーナメントで活躍してきた選手で、クレーとハードコートの両方でプレーする実力派だ。
彼は自らのセクシュアリティを隠さず、SNS上でもパートナーとの写真を投稿するなど、オープンな姿勢を見せている。
リオ・デ・ジャネイロを背景に、パートナーと写った写真には「おめでとう、幸せな人生を。あなたをとても愛しています」とメッセージを添えていた。
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意外に思われるが、これまで男子テニス界ではゲイをカミングアウトした人は一人もいなかった。
過去には、元ATPツアープロのブライアン・ヴァーホーク選手が、引退後の2017年にゲイであることを公表している。しかし、現役中にカミングアウトした男子プロテニス選手は今回がはじめて。
一方、女子テニス界では、ビリー・ジーン・キングやマルチナ・ナブラチロワなどがレズビアンであることを公表している。
男子テニス界では、フェデラーやマレーといった有力選手が「ゲイの選手がいても問題ない」と発言しているが、現状ではカミングアウトする選手は少なく、男子テニス界におけるLGBTQ+の可視性はまだ低いと言える。
今回のシルバ選手のカミングアウトで、新たな風が吹き込むかもしれない。