世界一のゲイを決めるコンテスト「ミスター・ゲイ・ワールド」の日本代表エントリーが締め切られ、ファイナリスト5人が発表された。
「ミスター・ゲイ・ワールド」は、世界一のゲイを決める世界最大のゲイ版ミスターコンテスト。世界中から代表が集い、その年の世界一位を決定する。
同コンテストは単なる”イケメンコンテスト”ではない。
ルックスの良さだけでなく、LGBT権利活動に関わるリーダーとして、内面的な要素も審査に大きく関わってくる。
日本大会は昨年初めて開催され、「ミスター・ゲイ・ジャパン」の座を手にしたのはSHOGOだ。
関連記事 >> 世界一のゲイを決めるコンテスト、日本代表が決定!
2回目の開催となる今年は、昨年と同じ東京・原宿の「Case B」にて3月31日(日)に開催される。
そこで、日本大会に出場するファイナリスト5人を紹介していこう。
***
応募動機&意気込み
子供の頃からずっとゲイであることをオープンにしてきたことが原因で執拗ないじめにあい ながら育ってきました。その過程で、日本の社会 においては「人と違うこと」は差別の対象となり、その状況は自分が我慢しているだけでは何も変わらないということを学びました。
2016年、18歳の頃に行動を起こす事に決心しました。
テレビ朝日のニュース番組で学校におけるゲイ差別の実態に関するインタビューを受け、人権団体であるヒューマンライツウォッチに連絡を取りました。その活動の中で、昨年ニューヨークの国連本部で日本のLGBTの現状についてスピーチをする機会を与えられました。こういった活動を通じて、LGBTI+に取り組む世界の色々な人の活動を知りました。
勇気を持って自分自身が行動を起こすだけでなく、この変化をリードする役目を果たしたいと思うようになりました。自分が経験した辛さをLGBTI+の子供たち、又大人が絶対に経験しないような社会を作りたい。それが私の夢です。
応募動機&意気込み
ゲイの世界を知って頂くために2年ほど前からYouTubeにて動画を投稿し始めました。このコンテストに参加することによるもっともっと幅を広げてLGBTについて沢山の方に知って もらえればと思い応募しました。
意気込み : 僕の体全てを使ってこのコンテストに挑みたいと思います!
応募動機&意気込み
世界のゲイのコンテストに去年から日本人が参加し始めたこともあり、日本人としての魅力を、自分の意志と体で伝えたいためです。
自分が、この体容姿性格そしてゲイとして生まれてきたのは、何か自分にしかできないことがあって、それが何なのか、新しいことを始めれば、見えてくると思いました。
応募動機&意気込み
日本に住むことをちょうど一年になっており、去年の東京レインボープライドをはじまり、日本のLGBT文化に惹かれて、それ以降も色んなLGBTイベントを参加した。
日本は国を問わずに、本邦の文化を保ちながら他国優秀文化と融合している文化深い国であり、各文化に優しい日本でも、LGBTの活動は年一度にある東京レインボープライド以外のイベントはほとんど裏で開催していて、LGBTの人達も身を隠れて活動しなければならない。
多くの人々がLGBTへの理解は年一回の東京レインボープライドで演出したドラァグクイーンやGOGOボーイからしか得られないし、ゲイの人はドラァグクイーンや裸のイメージに限られている。本当のゲイの普通の生活を理解している人が多くない。
日本のテレビとか番組はLGBTに関する内容を前に比べて大変優しくなっている、理解してくる人々もこれから増えると思うので、このMR GAY JAPANに参加するきっかけで、リアルのゲイの生活や頑張って生きてゆくゲイの姿を日本の人々および世界の人々に見せて欲しい。LGBTは世界に住んでる人々と変わらないことをアピールしたい。
応募動機&意気込み
私が今回応募した理由は、「母に認めて欲しい」からです。
今年の7月、私は母にカミングアウトをしましたが、その結果は悪い意味で私の予想を遥かに超えていました。
母はその場で泣き崩れ、「死にたい」とさえ口に出していました。母が泣いたのを見たのは、父が死んで以来一度もなかったため、「本当にカミングアウトして良かったのか」という思いが今もずっと心に重くのしかかっています。
そんな中、このコンテストを見つけました。 ゲイである中で、何かを成し遂げることが出来れば、母が「死にたい」と思う息子ではなく、「誇りに思える」ゲイの息子になれるのでないかと思いました。 また私のようにカミングアウトまで悩んだ人、カミングアウトしたけども後悔している人、沢山居ると思います。そんな方たちの希望になることが母への理解、そして社会の理解に繋がると思い、今回応募させて頂きました。
***
いかがだっただろうか?
この5人の中から、栄えある日本代表「ミスター・ゲイ・ジャパン」が選ばれ、今年4月に南アフリカで開催される世界大会への切符を手にする。
今後の大会の行方にぜひとも注目だ。