今日のゲイカルチャーを語る上で欠かせない、世界的なゲイ・エロティック・アーティスト、トム・オブ・フィンランドを描いた伝記映画『トム・オブ・フィンランド』が、8月2日(金)に待望の日本公開されることが分かった。
なじみがない人も多いかもしれないが、今日のゲイカルチャーを作った人物といっても過言ではないくらい、多くの人々~著名人へ影響を与えたアーティストなのだ。
クイーンのフレディ・マーキュリーをはじめ、アンディ・ウォーホル、写真家ロバート・メイプルソープ、デザイナーのジャン=ポール・ゴルチエ、トム・フォードといった数多のアーティストたちに大きな影響を及ぼした。日本でも田亀源五郎ら、ゲイ漫画界でも人気が高い。
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本作は、まだ同性愛が犯罪だった第二次世界大戦後のフィンランドを舞台に、身内にも隠れて自らの本能のおもむくままにハードなゲイを描き続けたトム・オブ・フィンランド(本名:トウコ・ラークソネン)を描いた伝記映画。
トムが描くレザーに身を包んだ筋骨隆々のゲイは、それまでフェミニンなイメージだったゲイに革命を起こし、男らしさを強調したハードなゲイ像を生み出した最初の人物なのだ。
映画では、ペンネームで「トム」と名乗り、描いた絵がアメリカの雑誌で表紙を飾ったことをきっかけに、その名がアンダーグラウンドからアートの表舞台へと一気に知れ渡り栄光を手にするまでの波乱に満ちた半生が描かれる。
本作は、8月2日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開。
日本初上陸となる貴重な作品をお見逃しなく!