米プロフットボールリーグ(NFL)の「ラスベガス・レイダース」に所属するカール・ナシブ選手が、ゲイであることをカミングアウトした。
現役選手によるカミングアウトはNFL史上初めて!
ナシブ選手はインスタグラムにカミングアウト動画を投稿した。
「私はゲイだと手短に言いたいと思いました。しばらく前から公表しようと思っていましたが、やっと打ち明けてもいいと感じるようになった」と語りはじめ、カミングアウトするべきか15年間も悩んできたという。
「私はあまり自分のことを話すタイプでありません。だから注目して欲しくて公表しているわけではありません。同性愛の当事者がいるということを伝え、可視化するのがとても大切だと思い公表に至りました」
「いつの日か、こうした動画やカミングアウトの過程全体が不要になることを望んでいます。しかしそれまでは、受容と思いやりに満ちた文化を育むために最善を尽くし、自分の役割を果たすつもりです」
さらにナシブ選手は、LGBTQユースの自死を防ぐ活動をしているNPO団体「トレバー・プロジェクト」に10万ドル(日本円で1,100万円)を寄付することも明かした。
「LGBTQの若者がとても高い自死のリスクにさらされていることは非常に悲しいことであり、自分のように恵まれている立場にいるものとして、できる限りのことをすべきだと責任を感じています」と話している。
決して同性愛に寛容とはいいがたいNFLにて、非常に勇気あるカミングアウトだ。
バイデン大統領も祝福コメントをTwitterに投稿している。
To Carl Nassib and Kumi Yokoyama – two prominent, inspiring athletes who came out this week: I’m so proud of your courage. Because of you, countless kids around the world are seeing themselves in a new light today.
— President Biden (@POTUS) June 23, 2021