緊縛、レザーなどのBDSMプレイを好む人は、過激で歪んだ性嗜好を持っているように見られがちだ。
しかし彼らは逆に、とても健康なメンタルを持っていることが研究によって明らかになった。
ベルギー・アントワープ精神医学研究所のAlana Schuerwegen氏ら研究チームによれば、緊縛プレイを好む人が安定型の愛着スタイルをもっており、相互依存関係を快適に感じるタイプだと判明した。
研究では、BDSM集団に属する771人と、一般の518人が参加。
参加者の4つの愛着スタイル(安定型・拒絶型・とらわれ型・恐れ型)が調査された結果、
BDSMを好む人々は一般の人々よりも安定型の愛着スタイルを持っていることが判明。
これはBDSMを好む人々がそうでない人々よりも、他の人と感情的に親しみやすく、相互依存関係を快適に感じやすいという。
さらに、BDSMを好む人々は、ストレス解消の一つとして行なっているのでは?という指摘もある。
BDSMを好む人はそうでない人よりも、スリルと目新しさを強く求める傾向があり、それがストレス対処の一つになっているそう。
これまでBDSMなど特殊なフェチやプレイを好む人々は、「過去に虐待を受けたり、何らかの性的なトラウマがあるのでは?」というのが一般的な見られ方だった。
しかし、そのような研究結果はなく、今回のように逆に健康的なメンタルを持つ人が多いことが明らかになった。