LGBTの職場環境に関する調査結果を、日本労働組合総連合会が発表。同機関がLGBT関連の調査を行うのは初めてとのこと。
同調査は、全国20~59歳の男女1000人を対象にインターネット調査にて行われた。以下が主な結果となっている。
・アンケート全体の8.0%がLGBTの当事者。
・LGBTを「知らなかった」は52.9%
LGBTという言葉を「知らなかった」と答えた人は全体の52.9%だった。
年代別で「LGBT」という言葉への認知度をみると、20代で54.8%と過半数だが、50代が39.2%と最も低く、年代が上がるにつれて認知度は低い傾向がわかった。
・LGBTのイメージを「他の人と変わらない存在」と答えたのは47.1%
LGBTへのイメージを非当事者に聞いた場合の回答は以下となった。
・「他の人と変わらない存在」47.1%
・「差別や偏見を受け、大変な境遇にある人びと」41.8%
・「テレビに出たりする等、芸術やファッション、芸能等の分野で秀でている人びと」20.0%
・「一部の職業に偏っていて、普通の職場にはいない人びと」16.5%
・同性愛者は「嫌だ」と回答、35.0%
職場の上司や同僚、部下などが、同性愛者・両性愛者であった場合、どのように感じるか?の質問では「嫌でない」と答えたのは65.0%、「嫌だ」と答えたのは35.0%となった。
・職場でLGBT関連のハラスメントを受けた・見聞きした人は2割強
職場(飲み会などを含む)で、LGBTに関するハラスメントを経験したこと、または、見聞きした人の合計は22.9%と、5人に1人以上の割合となった。
・職場におけるLGBT関連への差別「なくすべき」が8割強
LGBTに関する職場内のハラスメントを防止・禁止すべきがどうかを聞いた質問では、「防止・禁止すべき」が53.7%。
LGBTへの差別はなくすべきか?を聞いた質問では、「なくすべき」が81.0%、「なくさなくてもいい」が15.9%となった。
同調査を行った連合の担当者は、「アンケートを使いLGBTは職場にある課題だという認識を広めたい」とコメントしている。