スウェーデン・ストックホルムの副市長ヤン・ヨンソン氏が、ドラァグクイーン姿で公の場に登場し、大きな話題になっている。
ヨンソン氏は、ドラァグクイーン姿で子どもに本の読み聞かせをする動画を公開した。
これは、極右団体に抗議する活動として行なったもの。
実はストックホルム市では、ダイバーシティの一環として、ドラァグクイーンが、図書館で子どもを対象とした本の読み聞かせや、王立劇場でのガイドツアーを実施している。
これに対して、極右団体のスウェーデン民主党は、こうした活動に税金が使われるのを嫌い、たびたび批判していた。
これに反対する形で、中道右派である自由党のヨンソン氏は、自らドラァグクイーン姿になり抗議したのだ。
メディアの取材に対してヨンソン氏は、「私自身がドラァグアーティストのためのキャンバスのようなものになることで、誰もが自由に自分を表現すべきだという主張を伝えられると思った」と語っている。
度々ドラァグクイーンは極右団体の攻撃の的にされることが多い。
これに対して、副市長みずからドラァグに扮することで抗議する姿勢に、メディアが一斉に報じ大きな賛同を集めている。