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ゲイたちにとって尽きることのない「セックス」。
しかし、「セックスはイマイチ自信ない…」「本当に相手を気持ち良くできているか分からない…」という人も多いのでは?
そこで、セックスのプロである現役ゲイAV男優に話を聞くことにした。セックスを上達したい全てのゲイは必見!
今回話を聞いたのは、現役AV男優として活躍する浅田隼人さん。
浅田さんは、大学、大学院で保健と神経科学を専攻しており、現在はバリニーズマッサージの資格保持者で、エステサロンも運営。
AV男優で培った経験と、専門的な知見から”男の気持ちいい”を知り尽くした存在だ。
本人はバリリバとのことなので、タチ・ウケ両方の視点から「どうすれば相手を気持ち良くできるか?」について話してもらった。
──浅田さんには「どうすれば相手を気持ち良くさせることができるのか?」、自身の経験を踏まえていろいろお聞きしたいです。
すべての人に当てはまるわけではないですが、僕の個人的な経験でよければ大丈夫ですよ!
まずセックスに移る前段階として「情報共有」が大事だと思っています。
AVの現場だと、自分はセックス前は必ず「段取り」を行います。
初めて会う方とセックスをするわけなので、相手のカラダのどこが感じるか?好きな体位は?NGはあるのか?などなど、事前にしっかり打ち合わせをします。
これはAVだけでなく、一般のセックスにも応用できると思うんですよね。
ただ、最初のセックスからアレコレ聞くのは難しいと思うので(笑)、初回のセックスは探り合って、まずはお互い知らないことを楽しむ。
そして2回目以降は、セックス前にそれとなく「どこが感じやすい」「NGはこれ」を聞きだす。
もしセックス相手が彼氏であれば、「これが好き/嫌い」をハッキリ伝えてもいいと思いますね。壊れる関係じゃないからこそ言えることはありますから。
いずれにせよ、相手と情報共有しておくことは大事ですね。
──事前に確認しておけばそこを攻めればいいわけですもんね!次は前戯についてですが、なにかポイントはありますか?
前戯だけでなくセックス全般にいえるのが、いかに相手をリラックスさせられるかが重要なポイントです。
それにはまず、セックスには欠かせない自律神経である「交感神経」と「副交感神経」から説明しますね。
交感神経:特に緊張状態で活動し、日中に優位になる神経。
副交感神経:リラックスしている状態に活動し、夜間に優位になる神経。
車に例えると「交感神経」はアクセル、「副交感神経」はブレーキだと思うと分かりやすいと思います。
これをセックスで見てみると、「勃起」は性的な刺激をうけて「副交感神経」が作用することで起こり、「射精」は副交感神経から一時的に「交感神経」が優位になった時に起きます。(注1)
セックス中は興奮しているから勃起していると思いがちなんですが、実はリラックスしている状態(副交感神経)のときに勃起するんですよ。
よく「緊張して勃たない」といいますが、緊張は興奮している状態(交感神経)なので勃ちが悪くなります。
良いセックスをするコツは、副交感神経優位にさせる。つまりカラダの力を抜いてリラックスすることなんです。
──それは知らなかった!自分も相手もリラックスしてセックスすることが大事なんですね。
そうなんです。ただ、リラックス状態に持っていくのにはコツがあります。
相手をリラックスさせるには、前戯の段階でしっかり密着することです。
タチだったらできるだけお腹同士をくっつけたり、ウケは背中に手を回して寄せ合ったり、ぎゅっとハグしたり。肌と肌が触れ合う面積を増やす。
人は本能的に肌同士が触れ合うと安心感が増すので、相手の緊張を解いてリラックスさせるために、まずはしっかり密着をしましょう。
──リラックスさせるコツは「密着」なんですね。前戯の全体的な流れも教えてください。
前戯では、密着面積を増やすハグと、優しく触れるフェザータッチを組み合わせると良いでしょう。
ただし注意点があって、最初からフェザータッチをするとくすぐったいんですよね(笑)
これは、カラダが緊張している状態だとくすぐったく感じて、リラックス状態に入ると気持ちよさに切り替わります。なので、しっかりとリラックス状態を作ることが大事ですね。
また、人は予測できない「報酬」が発生したときに脳内でドーパミンが出やすくなり、脳の報酬系が活性化(注2) 、すなわち快楽を感じやすいといわれているので、「予測できない性的刺激=攻め方をランダムにする」のもオススメです。
例えば、最初は一定で弱く刺激していたところに、激しい刺激と弱い刺激をランダムに与えることで感度が上がりやすい。これを複数のパーツにわたり、ランダムに行うといいでしょう。
前戯をまとめると──最初は密着面積を増やして相手をリラックスさせたら、そのあとフェザータッチを組み合わせていく。その後、刺激をランダムに与えて、カラダのいろんな箇所を攻める、といった感じです。
──これはタチ・ウケ問わず使えそうですね。前戯のあと、本番で気をつけるポイントは何でしょうか?
セックスは人それぞれ「好き/嫌いな体位」や「優しめ/激しめが好き」など様々なので、一概にこれがいいよ!とは言えないですが、一部のノンケAV男優・女優の中でで良いとされているのが「ポリネシアン・セックス」です。
「ポリネシアン・セックス」をざっくり言うならば、何時間もじっくり、じわじわ、じらしてセックスする方法です。
先ほどのリラックスの話にも関係していきますが、動物的な激しいセックスよりも、ゆっくりじわじわする方が気持ちよかったりします。
タチ目線だと相手の反応を見ながらじっくり攻めるのは楽しいし、ウケ目線でも激しいピストンせずとも、ゆっくり挿入されているだけで気持ちいいんですよね。
セックスは、いろんな体位や激しいピストンをすることが全てではないと思っています。
──じっくり楽しむポリネシアン・セックス、いいですね。ちなみにセックス中の「あえぎ声」についてはどうですか?
セックス中は声を出した方がいいと思いますね!
タチ目線だと、ウケが声を出してくれた方が征服感があって楽しいです。逆に無反応だと「気持ちよくないのかな…」と不安に思っちゃいますから。
声って、ちゃんと気持ちいいかどうかを判断できる材料ですよね。
ただ、演技で誇張された声は個人的にNGかなぁ。自然に出てくるのがベストです。
──「声」つながりで言うと、言葉責めについてはどうですか?
言葉責めは好き嫌いあるので人それぞれですが…
セックスでは、なるべく相手に「考えさせる行為」はさせない方がいいと思っています。
相手が言葉責めに慣れていない人だと、言われた時にその言葉の意味や状況を考えてしまうんですよね。
脳がハッとして「自分何してるんだろう…」と冷静になるというか。
せっかく快楽が高まっている状態なので、別のことを考えさせるスキを与えない方がいいかなと思っています。
(もちろん言葉責め好きもいるので一概には言えないですが)
──セックス後は、どうするのが正解なんでしょうか?
僕個人的にオススメなのは、セックス終わりは「一緒にお風呂に入る」ことです。一緒にシャワーを浴びて頭を洗い合うのはいいですね。満足感が高まります。
そのとき、「気持ちよかった」と声をかけてあげてください。
毎回、必ずしも完璧なセックスができるわけじゃない。
ウケのお尻に入らなかったり、ハプニングで出ちゃったり、タチが中折れしちゃうなど、いろんなトラブルが付きものです。
失敗した側からすると、相手からの「気持ちよかった」という一言に救われるんですよね。
──浅田さんのセックスは小手先のテクニックというより、精神的な部分を重視してるんですね。
そうですね。
セックスはコミュニケーションの一つにすぎないですから。
あと、僕がふだん意識しているのは、相手を「肯定」するということです。
顔やカラダの良し悪し、ちんこの大小など、みんな何かしらコンプレックスを持っていますよね。
そんな相手のありのままを「肯定」する行為は、相手の自己肯定感を高めることにつながります。
肯定されると相手は信頼してくれるので、緊張が解けてリラックス状態に入り、結果として良いセックスができるようになりますから。
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