旅ライターのがぅちゃんです。
中東にある「イスラエル」という国でアメリカ人の彼氏と暮らしていたとき、現地のゲイと3人で初リアルすることになりました。「初リアルはサイゼリヤで!」と言われたものの、「サイゼリヤとは?」となってしまったがぅちゃん。この記事は、そんな調子で初リアルしたときの記録です。
「二日酔いでしんどいから今日はもう寝てたい。」と思っていた休日の朝、「おい起きろ! アプリでメッセージしてきたおっちゃん(凸)がサイゼリヤでランチしたいってさ!」と言ってきた彼。
イスラエルの勝新太郎「リオル・ラズ」を自称するおっちゃんが送ってきたリオル・ラズの写真をがぅちゃんに見せつけながら、「食べたいか食べたくないかで言うと!?」と迫ってきたので、「食べたいです。」と言ってしまったがぅちゃん。
サイゼリヤが何かよくわからないまま、サイゼリヤに連れていかれることに。
「サイゼリヤ着いた! これがあの、『新約聖書』に登場する『幼児虐殺』のエピソードで有名な『ヘロデ大王』が作った『ローマ時代の水道橋(水を運ぶための橋)』だよ!」と彼。
しんどかったがぅちゃんは、「エピソードが気になってそれ以外入ってこおへんわ。ていうかサイゼリヤってレストランじゃなかったんか。」となります。
ちなみに「ローマ時代の水道橋」はイスラエルで有名な歴史的建造物だそうで、現地では子供たちも遊んでいて安心しました。
ローマ時代の水道橋を見たあと、車の中で、「映画の『グラディエーター』みたいやったな。」と、がぅちゃん。「じゃあ本物のグラディエーター見にいく!?」と、彼。
迷っていると、「サウナもあるよ!」と汗だくの「ラッセル・クロウ」の画像を見せつけながら迫ってきたので、「行きたいです。」と言ってしまいました。
そんなこんなで、気づいたときには、わりとしっかりめの遺跡観光につきあわされていました。彼いわく、「ここが本当のサイゼリヤ」だそうです。
なんだかんだサイゼリヤを堪能した後、「いろいろすっげ。でもぶっちゃけ、サイゼリヤじゃないよね?」と、言ってしまったがぅちゃん。
それに対し彼が、待ってましたと言わんばかりに、「ここの正式名称は『Caesarea National Park』! さっきの水道橋も含むこの地域は『Caesarea』って呼ばれてる! Caesareaをカタカナにしたら『カイザリア』とか『シーザリア』とかになる! だから間をとって『サイゼリヤ』!」と説明してくれました。
「間とれてなくない?」と感じたのは置いておいて、覚えやすかったので「まずはありがとう。」と言うと、「なにそのアメリカの社会人みたいな喋り方!」といじられてしまいました。
ついでにイタリアンファミリーレストランチェーンのほうのサイゼリヤについても説明してくれて、「サイゼリヤの店名の由来はギリシャ神話の女神『アプロディーテー』の別名『Cytherea』らしい! 日本語にすると『キティラ島の』みたいな!? 『キティラ島』はギリシャの島! だからサイゼリヤはギリシャの名前!」と教えてくれました。
冷静に「へぇ。」を連発していると彼の携帯に電話がかかってきて、「いよいよリオル・ラズと初リアルするよ!」となります。
リオル・ラズはサイゼリヤ(Caesarea National Park)の敷地内にあるレストランで待ってくれているそうで、「いざサイゼリヤで初リアル!!」と意気込んで向かった我々。
お店に着くと、リオル・ラズがすでにいろいろ注文してくれていて、美味しそうな料理が並んでいます。
その光景をひとめ見て、「美味しそうなリオル・ラズ! あ、ちがう! 初めましてリオル・ラズ!」と彼。
たてつづけにがぅちゃんが、「え、ほんまに美味しそう。はよいただきますしよ。ていうかこのサイゼリヤは何料理のお店?」とバカ言っていると、リオル・ラズが睨みを効かせて言いました。
「見てわっかんない? ギリシャ料理よ。」