旅ライターのがぅちゃんです。ゲイ向けでは無いけれど…ゲイたちにおすすめしたいエッジの効いたお店を紹介する連載企画〈GAYめし〉。
今回は京都の五条エリアにある朝食専門店「ロリマー京都」を紹介します。
京都のダウンタウンといえば、「四条河原町/しじょうかわらまち」。
京都を代表する観光スポットであり、エリア内には「祇園/ぎおん」もあります。四条河原町エリアに立ち寄らない観光客はおそらくいないのでは。ゲイバーも集結しています。
そんな四条河原町から徒歩圏内にあるのが「五条エリア」。
四条河原町から約1km南に下ると「五条通り」があり、その南側一帯が五条エリアです。「なんとなく散歩をしてたけどこれ以上なにも無いから引き返そう」と観光客が歩みを止めるのが、五条。
しかし実は、そんな五条エリアにこそ、穴場の名店が潜んでいます。
五条大橋のすぐ南の、高瀬川沿いの木屋町通りには独特の景観が展開しており、人気店も多いです。
木屋町通りには無いですが、まがうことなき京都の住宅街の一角にあるのが、「ロリマー京都/Lorimer Kyoto」です。
NYのブルックリンの日本料理屋「OKONOMI/YUJI Ramen」の経営者が運営する、日本料理のお店です。
ロリマー京都の特徴をひとことで表すと「NYブルックリン発、魚と野菜の朝ごはんのお店」。
日本の献立の基本「一汁三菜」というコンセプトに料理を落とし込んだメニューがメインです。
ミニマルでモダンな内装。物件のサイズが完全に京都の一般住宅なので、独特の居心地があります。
小料理屋のような感じでしょうか。でも、「アメリカの都会のカフェ」とか言われても信じてしまいそうな雰囲気。店内のアメリカンな仕掛けも粋。
メニューもミニマル。
「一汁三菜」と「一汁五菜」「一汁五菜+日本茶ペアリング」「サイドメニュー」「当日のスペシャル」のみ。ソフトドリンクとビールもあります。
「一汁三菜」には、固定メニューの「今日のおさかな」「味噌汁」「ご飯」に、3種類のおかずが加わります。
「トリッキーなハーブを使ったおばんざい」といった感じ。
おばんざいとは、京都の家庭料理のおかずのこと。それらをインターナショナルなセンスで解釈して再構築したような内容。日本人の舌の上では「斬新」と変換される気がしますが、完全に日本料理。
日本料理が好きな欧米先進国の人にぶっささりそう。宇多田ヒカルみたいな感じ。
8時からオープンしているので、朝の一発目はここから! という日には最高な気がします。
朝食というだけあって、量も多すぎず。大人たちが集う静かな雰囲気で、セクシュアリティが原因で浮くことはなさそう。グーグル上では、LGBTフレンドリーのお店として認識されています。
ささやかな懸念として…もし食べ足りないなら、近所のカフェではしごするのもおすすめです。五条エリアには名物カフェがいくつかあります。「Walden Woods Kyoto」「川間食堂」といった、きょうびの京都のグルメ雑誌に掲載され倒してるような人気店がいくつかあります。
あと、五条のいいところは、立地。四条河原町みたいに観光の中心地ではないけれど、移動は便利です。
南には京都駅、北には四条河原町があります。地下鉄を駆使すれば、どちらも3分ほどでアクセス可能。
泊まるのにも悪くない場所です。五条はんがゲイやったら、きっとバリリバ。ものすごやりやすい。