旅ライターのがぅちゃんです。
スペインのグラン・カナリア島より、「世界で唯一のゲイショッピングセンター」と言われる「ジャンボ・センター/Yumbo Centre」を紹介します。
「常春の」と形容されることもある、スペインのカナリア諸島。その一つがグラン・カナリア島です。島の南部に、ゲイリゾートのマスパロマスはあります。
マスパロマスはヨーロッパのゲイたちの間では有名な場所。「ヨーロッパのゲイツーリズムにおける名所」と言ってよいかもしれません。
マスパロマスのゲイヌーディストビーチ(通称、Kiosco Beach No 7)は、日中の人気スポット。裏にある「マスパロマス砂丘」は、ハッテン場としても認知されています。
マスパロマス砂丘におけるハッテン行為は有名で、自然環境に被害を与えているという報告もあります。推奨はしません。
マスパロマスには、ゲイ向け宿泊施設がたくさんあります。なかには、ヌーディスト・フレンドリーなルール(clothing optional)を導入しているところもあります。
ちなみにマスパロマスでは、レインボープライドが年に2度開催されます(5月のMaspalomas Prideと11月のWinter Pride)。
マスパロマスのゲイリゾートぶりが凝縮した空間が、ジャンボ・センター(Yumbo Centre/Yumbo Centrum/Yumbo Shopping Centre)。1982年のオープンです。
敷地内には200ほどの店舗が存在します。レストラン、ゲイカフェ、ゲイバー、ゲイクルージングバー、ドラァグクイーンショーを楽しめるバーなど。
グラン・カナリア島には、スペイン、ドイツ、イギリス、北欧からの観光客が多いです。
ジャンボ・センターは、「それらの地域の人々が思う、ファンタジーとしてのうわついたバカンス」が表現された場所にも見えます。どこかタイのよう。
「ジャンボ・センターはタイの歓楽街・ナナプラザに似ている」と言われたとき、Google検索で雰囲気を見た限りでは、共感できました。
ジャンボ・ショッピングセンターで唯一無二だった施設をがんばって2つ挙げるなら、ゲイバーの「ベーレンヘーレ」と、レストランの「ワパタパ」となります。
ワパタパ(Wapa Tapa)は、スペイン名物「タパス/Tapas」が味わえるお店で、マスパロマスで最も人気のレストランの一つ。
ベーレンヘーレは、ジャンボ・ショッピングセンターで唯一のベア系ゲイバーです。ドイツ語の店名「Bärenhöhle」を直訳するなら「熊の洞窟」となります。
なお、ベーレンヘーレのハッピーアワーは20時〜22時で、ビール1杯1ユーロ(150円!)。他のゲイバーの多くが22時にオープンするので、具合がいいです。