米リサーチ会社ギャラップが、『自分の住む国がLGBTにとって暮らしやすいか?』を聞いた国際世論調査結果を発表した。気になる結果は、欧州各国が上位をほぼ独占し下位にはアフリカ各国が並び、地域で大きな差が現れた。
ランキングの1位はオランダで、なんと83%が同性愛者にとって暮らしやすいと回答した。その他は、2位アイスランド、3位のカナダなど同性婚が法律で認められている国が上位を占めた。同性婚容認の動きが広がりつつある米国は12位。最下位はアフリカのセネガル。同性愛者は暮らしにくいとの回答が98%に達した。同性愛を終身刑に科す法案の可決で批判を浴びたウガンダなど、下位には同性愛をタブー視される国が多い。
気になる日本はというと、全123カ国中50位。
調査では、39%が「暮らしにくい」、「暮らしやすい」と答えた28%を上回った。他のアジア圏ではフィリピン22位、台湾39位。韓国は69位、中国は73位。
調査結果から、個人を尊重する傾向が強い欧州各国はLGBTに寛容。同性婚に活発な動きのあるアメリカは意外にも12位という結果だった。
日本では法的制度、国民の問題意識の低さから50位と、先進国の中では大きく順位を下げている。また、昨年2013年は60位という結果からも分かるように、国際的に遅れつつあるLGBTの施策に対して動き出す必要がありそうだ。
via:GALLUP World