こんにちは!台湾在住ライターのMaeです。
台北から高鐵(台湾新幹線)に乗って、最速45分で到着できる台湾中部の街・台中。人口規模では台湾第二の都市である台中へは、香港やホーチミン、ソウルなど海外からの直行便も増えており、日本の都市では、台中ー高松線のチャーター便運行が始まるなど、アクセスもますます多様になりつつあります。
そんな台中では一体、どんな観光が楽しめる?台中旅行で体験したい4つのことを、現地からご紹介します!
台湾旅行と言えば、真っ先に思い浮かぶのが、おいしそうなグルメの数々。台中ならではのローカルグルメを楽しみたい時は「臺中市第二市場」へ、向かってみましょう。
開業からおよそ80年となる市場内には、数十年にわたって営業を続ける老舗店がずらりと並びます。
大きな豚の煮込みを白ごはんのせた「魯肉飯」や、朝食に人気の大根もち「菜頭糕」、夏限定のモロヘイヤスープ「麻薏湯」などは、特に有名。
観光客も地元の方も入り混じっての、あちこちにできる行列の長さからも、根強い支持の厚さをうかがい知ることができます。
日本統治時代に眼科として使われていた建物が、魔法の世界に迷い込んだかのような空間に大変身!
台中の老舗菓子店・日出が手がける「宮原眼科」と、銀行跡地を再活用した系列店「臺中市第四信用合作社」では、フォトジェニックなアイスクリームサンデーもぜひ味わってみてください。
王道のミルクやチョコレートをはじめ、お茶やフルーツを使ったフレーバーなど、アイスクリームのラインアップは約70種類!
パイナップルケーキや綠豆糕、クッキーなど、老舗菓子店謹製のトッピングを施せば、見た目にも華やかな絶品デザートが完成です。
そして、台中で忘れてはいけない、あの有名ドリンク。今や世界を席巻する「珍珠奶茶(タピオカミルクティー)」ですが、その歴史は「春水堂」から始まりました。
せっかくなら、春水堂第1号店である「四維創始店」へ。珍珠奶茶に代表されるドリンクに加え、麺やご飯、お茶請けなどのメニューも充実しています。じっくりと、ルーツの味を堪能してみてください。
台中には、日本とのゆかりが深い現代建築も。
建築家・伊東豊雄さんの設計による「臺中國家歌劇院」は、2016年のグランドオープン以来、国内外から多くの人々が訪れる台中の新たなランドマークとなりました。
「聴く建築」をコンセプトに設計された臺中國家歌劇院の特徴は、ほぼ直線がないと言われる、曲線をメインにデザインされた有機的なフォルム。
館内に広がる真っ白な曲線によって囲まれた空間は、まるで洞窟のよう。
ガラス張りの外壁からはたっぷりと太陽光が取り込まれ、水の流れる区画も。緑あふれるルーフトップテラスも設けられており、自然とシームレスにつながるような心地良さを体感できます。
歌劇院とは、「オペラハウス」のこと。台湾ではまだ数少ないオペラ公演が可能な設備が整えられている他、館内にある各ホールではバレエやコンサート、演劇なども上演されています。
食事ができるカフェやデザイングッズを購入できるショップも充実。館内をぐるっと巡るだけでも、刺激的な時間を過ごせること間違いなしです。
酒蔵や宿舎、工場として使われていた建物をリノベーションしたスポットが、各地に存在している台湾。
台中でも、クリエイティブの発信地として生まれ変わった、おしゃれなリノベスポットを巡ってみましょう。
台中のリノベスポットの先駆け的存在である「綠光計画」は、旧水道局宿舎の12棟をリノベーション。
宿舎当事の面影を残したレトロな雰囲気と、こぼれんばかりの緑が印象的な建物内には現在、DIY体験ショップや雑貨店、焼き餃子専門店やクラフトビールメーカーが手がけるカジュアルバーなどが営業しており、計20軒ほどの店舗を巡ることができます。
綠光計画と並ぶ台中の有名リノベスポット「審計新村」は、かつて審計處(=政府関連機関の会計監査を行う公的機関)の宿舎として使われていた場所。
建物内のショップに加え、敷地内では青空マーケットも開かれており、クリエイティビティあふれる様々なグッズを見て回ることができます。
古民家の趣を活かしたカフェやスイーツ店なども、たくさん。観光やショッピング合間の休憩に立ち寄るのにもピッタリのスポットです。
台湾の夜に足を運びたい、所狭しと屋台が並ぶ夜市。
台中は、台湾指折りの規模を誇る「逢甲夜市」があることでも有名で、夜ごはんの食べ歩きに、ぜひ訪れたいスポットです。
一歩足を踏み入れた瞬間から、「何を食べればいいのだろう?」と、うれしい悩みに苛まれるほど、おびただしい軒数のグルメ屋台。
肉厚フライドチキン「雞排」や、もちもち食感の揚げたてさつまいもボール「地瓜球」などが、地元の方もお墨付きの名物グルメですので、困った時の指針にどうぞ。
もち米を詰めたソーセージ・糯米腸の縦に切れ込みを入れ、炭火で焼き上げた豚肉のソーセージをサンドしたグルメ「大腸包小腸」も、おすすめの1品。
包み紙の下側をくるくるねじって中身を押し上げながら食べ進めるのが、現地式のツウないただき方です。
逢甲大学キャンパスのすぐ目の前とあって、若いお客さんたちで活気あふれる逢甲夜市。台中ならではのお祭り騒ぎを肌で感じながら、スナック感覚で楽しめる屋台グルメを食べ歩いてみては?
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台中旅行で体験したい4つのことを、ご紹介しました。
こちらでご紹介した以外にも、台中を代表する繁華街である「一中街」や「草悟道」周辺、少し郊外では、水面が鏡のように反射する夕陽の名所「高美濕地」など、まだまだおもしろいスポットが盛りだくさんな台中。
台湾新幹線を利用すれば、台北から日帰りも可能ですが、もしも時間が許すのであれば、泊まりがけでじっくりと滞在してみるのもおすすめです。