12月1日は「世界エイズデー」。
今回はセーファーセックス特集として、読者からの質問が多い「コンドーム選び」について解説したい。
「コンドームなんてどれも一緒でしょ〜?」と思っている、そこのあなた。
国内には100種類以上のゴムが存在しており、素材、形状、目的にあわせて多様に進化しているのだ。
コンドームを変えるだけで、今よりも感度が上がったり、悩みが解消できるかもしれない。
今回はコンドームの基本知識から、お悩み別アイテムまで幅広く紹介!
「コンドーム」といっても3種類の素材がある。まったく性能が違うので、まずはその違いを知ろう。
① 天然ゴムラテックス
最も多いのが「天然ゴムラテックス」という素材。加工しやすいため、いろんなゴムに使われている。
素材もやわらかく伸びがいいため、どんなサイズのペニスも合いやすい。一番ベーシックな素材だ。
② ポリウレタン
0.01ミリ、0.02ミリなど、とても薄く作れるのが「ポリウレタン」という素材。
「コンドームは薄い方がいい!」と思われがちだが、実はデメリットもある。
素材の伸びが悪いため、自分のペニスにぴったりのサイズを選ぶ必要がある。
そして、とても硬い素材なので、ウケによっては痛みを感じることもある。使う人を選ぶ素材なのだ。
③ イソプレンラバー(iR素材)
「イソプレンラバー」は、手術用の手袋などにつかわれる素材で、人体を傷つけない肌に近いやわらかさが特徴。
国内にあるゴムで、このイソプレンラバー製は「SKYN」シリーズのみ。
デメリットとしては、薄く作れないので、薄いのが好きな人には不向き。
どんな素材が使われているか知りたいときは、箱の後ろに書かれてあるので、買うときにチェックしてみて。
さて、素材がわかったところで、目的別のオススメ商品を紹介していこう。
「イクのが早くて恥ずかしい…」「自分で射精をコントロールしたい!」と思うタチも多いはず。
セックスのほとんどは亀頭の刺激によるもの。
つまり亀頭の刺激を弱めるには厚めのコンドームを使おう。
「オカモト|スーパーゴクアツ」だと、通常ゴムの3倍以上の厚みがあるため、亀頭への刺激をおさえてくれる。
早漏の人が避けた方がいいのは、ポリウレタン製などの薄いゴムだ。
〈ゴム以外の改善策〉
ゴム以外でも早漏を改善できることがある。
① 包茎
日本人の8割は「仮性包茎」。皮がかぶって亀頭が守られた状態だと、セックス時の刺激が強すぎてイキやすくなってしまう。
亀頭の刺激に慣れるべく、「ふだんから剥いておく」「シャワーで適度な刺激を与える」「トランクスなど擦れるパンツをはく」などをしよう。
② アナルの刺激に慣れる
アナルは、女性の膣にくらべて締め付け力が強いので、まずは刺激に慣れることが必要。
ふだんのオナニーでは、手コキではなく、少しキツめのオナホで自主練をするのがオススメ。
「イクのが遅い…」「中でイケナイ…」そんな遅漏タチには、亀頭への感度を高めることが大事。
感度をたかめるには、薄いポリウレタン製のゴム「サガミオリジナル 0.01」や「オカモト|ゼロワン」を選ぼう。
また、ポリウレタン製は温度が伝わりやすい特徴があるので、ローションを「温感」または「冷感」に変えてみるのも良し。
温度があることで亀頭への刺激が増しイキやすくなる。
薄くないが、ペニスとゴムを一体化することで、ナマ感覚に近づけるのが「ZONE」シリーズ。
亀頭〜竿までぴたりとフィットするため、ペニスとゴムが一体化し、ピストンの摩擦がより伝わりやすくなる。
〈ゴム以外の改善策〉
泌尿器科医などおおくの専門家が、遅漏の原因は「間違ったオナニー」によるものとしている。
たとえば、強い力を加えたオナニー(手コキ)をしていると、アナルの刺激よりも強くなってしまうため本番でイケなくなる。
できれば、刺激が弱めのオナホなどを使い、ふだんから「セックスを想定したオナニー」をすることを心がけてみよう。
「ウケを気持ち良くしたい」これはタチの共通認識だろう。
しかし「気持ちいい」以前に「痛くない」というのがめちゃめちゃ大事。
男性のアナルは硬い筋肉におおわれているので、慣れている人であっても、強い痛みを感じてしまう。
相手が以下に該当する場合は、痛みをカバーするコンドームを使ってあげよう。
・ウケ初心者
・ひさびさにウケをする人
・お尻の筋肉(下半身)が発達している人
・指を入れたときに、穴がキツいと感じる
良いコンドームを使うことは、ウケを気持ち良くすることにつながるのだ。いくつかアイテムを紹介。
ウケにとって最大の恐怖は、質の悪いゴワゴワなコンドームを使われること。
たとえると、ペニスにラップを巻いて「キュッキュッ!」と粘膜を削り取られるイメージだ。
「痛み=スレる」が原因なので、スレにくい、やわらかい素材を使おう。
国内で唯一・イソプレンラバー(IR素材)をつかっている「SKYN」は、粘膜にやさしく圧倒的にスレにくい。ウケにやさしいゴムだ。
ただ難点は、通常のゴムよりも少し厚め。感度を求めるタチは物足りなさを感じるかもしれない。
「奥に当たって痛い」「ピストンが痛い」と感じるウケもいる。
そのときは、ゴムの形状に問題があるかもしれない。
一般的に、ゴムの先端は「精液だまり」といって、精液をためる袋がある。
しかし、これは亀頭に位置しているので、ピストンの度にアナルの奥に当たって痛い!と感じることがあるのだ。
精液だまりのないゴムは、「ZONE」シリーズ。
余分な部分がなく亀頭にピタリとフィットするため、奥にピストンしても痛くなりづらい。
同じタイプで、「サガミ|ミラクルフィット」も良い。
ZONEよりもフィット感が強く、亀頭〜竿までピタピタ張り付く。ペニスとゴムが一体になり、まるでゴムを付けている感覚を忘れるほどだ。
フィット感があるとタチは気持ち良く、素材も天然ゴムラテックスなのでウケにやさしい。
タチ・ウケ両方にとって良いゴムといえる。
痛みはスレることで起こるが、意外と知らないのが、サイズに合わないゴムを使っているケース。
とくに、ペニスが小ぶりな方は、ゴムをつけて左右にダブつきがあれば要注意。
余分なもたつきは、アナルの中で粘膜がスレて痛みの原因になるからだ。横幅がタイトなコンドームを選ぶべし。
たとえば「ジャスト フィット デザイン」だと、一般的な幅は36mmに対して、29mmとタイトめに作られている。
タイトだが、素材自体の伸びはいいので、キツキツになることはない。
小さめゴムを選ぶと「恥ずかしい」と思う人もいるが、そんなことはない。
服と同じで、自分の身長(ペニス)に合ったサイズを選んでいるだけ。ダボダボよりもフィットしている方が、自分も気持ちいいし、相手も痛くない。
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ゴムは「これが正解!」というのはないので、自分の悩み、もしくは相手によって使い分けてみよう。
コンドームについて色々紹介したが、忘れてはいけないのが「ゴム+ローション」。その2つの掛け合わせが大事!
たとえば、良いゴムを使ったとしても、粗悪なローションを使えば感度が落ちてしまう。
ローション選びで大事なのは?
ローションを選ぶときに「粘度」だけで選びがちだが、大事なのは固まりやすいものは避けるということ。
アナルセックスではローションを途中追加するため、だんだんと固まり、アナル内に「膜」のようなものができてしまう。主に「ぺぺ」など安価なローションに多い。
白く固まることでタチは感度が下がるし、ウケにとってはアナル内の水分を吸収して乾燥させてしまう。
両方の視点からも、できれば避けた方がいいローションだ。
粘度がたかく、乾きづらく、白く固まりづらい。
その3つを兼ね備えているのが、ロングセラー商品の「bda オーガニック|ハードローション」だ。
オーガニック成分で作られているため、白く固まりづらく感度をキープ。ベタつきが少なく、まるで体液のようなトロッとした使用感が特徴。
オーガニックなので、ローションをつけた後に口に入っても大丈夫(おそうじフェラもOK)。
ただ、他のローションと比べてすこし値段が張るので、いつものオナニーでは安価なもの、本番のセックスでは上質なもの、と使い分ける方がいいかもしれない。
気になる人はゲットしてみて。
いかがだっただろうか?
ゴムもローションも1種類にせず、目的によって複数を使い分けるとセックスの楽しさが広がる。
アイテムにこだわって、より楽しいセックライフを送ろう!