アルファ ロメオ生誕の地「イタリア」。
昨年(2016年)は日伊国交150周年のアニバーサリーイヤーだったが、文化的側面以外にも、日本とイタリアには意外な共通点がある。
共に島国であること、豊かな四季があること、火山大国であること、そして「温泉」があることだ。
イタリア式の温泉「テルメ」とは?
温泉のことをイタリア語で「テルメ」といい、イタリアでは古代ローマ時代より公衆浴場や温泉文化が発展。
映画「テルマエロマエ」の舞台にもなったイタリア式温泉(テルメ)は、イタリア全土に大小2000近くあるといわれ、ホテル併設型の温泉リゾートや、大自然の中で楽しむ野外温泉など、実にバリエーション豊かに存在している。
また、テルメはイタリアの主要都市(ローマ、フィレンツェ、ミラノ)から車で気軽に行けるため、イタリア人の定番レジャースポットとして長らく愛されている。
そこで今回は、アルファ ロメオに乗っていきたい『至極のテルメスポット3選』を紹介したい。
歴代の法皇が愛した名泉「テルメ・デイ・パーピ」
ローマを首都に持つラツィオ州のヴィテルボにある「テルメ・デイ・パーピ」は、都市部に近い人気温泉リゾート。
歴代の法皇たちが足繁く通ったことから「法皇の温泉」と呼ばれ、法皇をはじめ、詩人ダンテなど歴史上の人物に愛された名泉だ。
同テルメは湯治で知られており、主に呼吸器系、皮膚病に効果が期待出来る。
同施設は、2000平米に及ぶプール式の屋外温泉施設、自然洞窟のサウナ、火山湖の泥パックを使用したエステなどが楽しめる。
また、同じ屋外プールでも、夜になると幻想的でロマンティックな雰囲気に表情を変えるため、カップルのドライブ先として是非お薦めしたい。
洞窟スパが楽しめる「モンスンマーノ・グロッタ・ジェスティ・テルメ」
フィレンツェから車で50分、トスカーナ州の「モンスンマーノ・グロッタ・ジェスティ・テルメ」は、全長200mに及ぶヨーロッパ最大の「温泉洞窟」が存在する。
ここでは、世界でも珍しい天然鍾乳洞のスパが楽しめるのだ。
1世紀半前に発見されたグロッタ(洞窟)には、天国、煉獄、地獄の3つのエリアに分かれており、洞内の気温は通年31℃~34℃で、湿度は100%に近い。熱気と湿気で、文字どおり天然サウナ状態に!
洞窟は地下にいくほど徐々に温度が上がるのだが、最下層の温泉プールがある「地獄」エリアでも36℃程。そのため、洞内で長時間くつろぐことができる。
また、「天国」エリアでは、洞窟と直結しているホテル「グロッタ・ジェスティ」のスパ体験(ファンゴ(泥)トリートメント、オイルマッサージ)のリラクゼーションが受けられる。
ワイルドで贅沢な「洞窟スパ」は、非日常を感じる忘れられない体験となるはずだ。
牧歌的な露天風呂「テルメ・ディ・サトゥルニア」
ローマから車を走らせること約2時間、トスカーナ州の南マレンマ地方にある有名なテルメ「テルメ・ディ・サトゥルニア」に到着する。
ここは開放的な露天風呂が特徴で、夏のバカンスシーズンには多くのイタリア人で賑わう人気スポットだ。
同テルメは、同名のコスメも売り出される程美肌に効くという「硫黄泉」。
また、この周辺で取れるファンゴ(泥)は世界的に有名で、エステのメニューとして大人気。ファンゴには、体内の毒素を排出し、スリミング効果が期待できるとか。
またなんと、このテルメは天然なので無料!
トスカーナらしい牧歌的な雰囲気が楽しめるので、夏のレジャーにぴったりだ。
テルメが集中しているトスカーナ地方は、ルネッサンスの中心地となったフィレンツェをはじめ、ピサ、シエーナなど多くの古都を擁しており、文化遺産や自然景観に恵まれている。
緑豊かなトスカーナには、情熱的でロマンを感じるアルファ レッドのジュリエッタがよく似合う。
映画の主人公になった気分で、古代ローマを感じるテルメへ訪れてみてはどうだろうか。
アルファ ロメオの世界(Mondo Alfa)についてさらに知りたい方は公式Mondo Alfaサイトまで。