ストレート男性が、ゲイ男性のキスを見た時の心理的な反応は、彼らが腐った食べ物やウジ虫を見た時と同じだと言うショッキングな事実が、新たな調査結果で判明した。
調査は、120人の男性を対象に、ストレートカップルとゲイカップルの「手を繋ぐ」や「キス」などの親密な状況を写真で見せた反応を測定するという形式で行われた。
被験者は同様に、クリップにてウジ虫など一般的に汚いとされる物まで様々な写真も見た。
調査員は、被験者のストレスと嫌悪レベルを調べるためにそれぞれの写真を見た際に分泌された唾液のサンプルを採取。
すると、被験者の男性は、汚いとされるものの写真を見た時よりも、男性同士のキスを見た時の方が、より不快に感じると言うことが明らかとなった。
結果について、不快感と偏見についての相関関係は明らかになっていないが、偏見の低い被験者ですら、男性同士のキスに不快感を示す結果が見られたそうだ。
調査員のブレア氏は調査結果について「この調査結果が何を示すか断言するのは正直難しいです。被験者が、男性同士のキスが汚いものの写真と同じように汚いと不快感を覚えたのかもしれませんし、男性同士のキスに居心地が悪くなったことが結果に表れたのかもしれません。結果が、ストレスによるものなのか、恐怖や怒りによるものなのかは、心理学的には断定できないのです」と述べた。
「マジョリティの多くは、同性同士の公での愛情表現に対して暴力を振るったりすることはありません。ですので今回の調査結果が、”セクシュアルマイノリティに対してヘイトクライムを起こしたいと思っている” と言うような証拠にはならないので気をつけてください」と、語気を強めた。
今回の調査では「不快感があるという」ということだけが分かっており、それがホモフォビアなどの偏見によるものかは分かっていない。ブレア氏は今後も引き続き調査を進めていくそうだ。