米『バチェラー』でバチェラー役(主役)を務めたコルトン・アンダーウッド(29)が、ゲイであることをカミングアウトした。
『バチェラー』は、一人の独身男性が主役となり、多数の女性候補者の中から未来の結婚相手を選ぶという恋愛リアリティ番組。
2002年にアメリカでスタートし、全世界225ヶ国以上で放送。
30ヶ国以上でローカル版も制作され、日本でも『バチェラー・ジャパン』は現在シーズン3、女性が主役の『バチェロレッテ・ジャパン』はシーズン1が放送され、その人気は社会現象にまで発展した。
そんな本家『バチェラー』にて、バチェラー役に抜擢されたコルトン・アンダーウッドが、今月にゲイであることをカミングアウト。大きな話題をよんでいる。
アンダーウッドは、元プロアメリカンフットボールリーグ・NFLの選手。
身長191cm、筋骨隆々なカラダに、甘いマスクをもつ独身男性だ。
ルックス、名声、お金とすべてを手にしたスーパーセレブにも関わらず「童貞」を宣言。番組史上初の「童貞バチェラー」として登場し、当時大きな注目を集めた。
彼は最初に、『バチェロレッテ』シーズン14(2018)に候補者として出演し、最後の4人にまで残り脱落。
その後、『バチェラー』シーズン23(2019)の主役に抜擢され、最終的にキャシー・ランドルフとカップルになるも、2020年5月に破局を発表していた。
彼はメディアのインタビューにて、「僕は長い間、自分自身から逃げてきました。ずっと自分が嫌いだったんです。僕はゲイです。今年初めにそのことに折り合いを付け、対処してきました。次のステップは、人々に知らせることだったんです」と、不安な面持ちで告白。
彼はバチェラー出演時からゲイと自認していたが、長年ストレート男性を演じてきたという。
自身のセクシュアリティに深く悩み、一時は自殺を考えたこともあったと話す。
しかしコロナ禍をキッカケに自分を見つめ直す時間を経て、カミングアウトを決断したという。
彼は「異性愛者」として出演したため、番組でデートしてきた多くの女性たちについて謝罪した。
「自分でも何度も考えました。バチェラーを務めたことを後悔しているか?ああいうやり方にしてしまったことを後悔しているか?もちろん、深く後悔しています」
「僕が本当の自分を見つけるまでのゴタゴタに、人々を巻き込まずに済んだらどんなによかっただろう…と考えるんです。心からそう思っています。出演した女性たちに謝罪します。だけど、同時に『ありがとう』とも伝えたいんです」
「彼女たち、そして『バチェラー』シリーズなしでは、こうしてカミングアウトできたかわからないですから」と語っている。