人は口々に「フェチ」と言うが、あなたはフェチの意味を知っているだろうか?
辞書によると、フェチとは「物や体のパーツへの欲望や性的興奮を呼び起こす行為」のことを指すそうだ。
さて、フェチがあることは「普通」なのだろうか。
ロサンゼルス在住の結婚セラピストであるマイアーズ氏によると「フェチがあることは、いたって自然なこと」だそうだ。
「フェチがあるのは異常というような見方をする人が少なくありませんが、フェチのほとんどは無害なんです。生活に支障をきたすほど執着しない限り、性的倒錯とは言えません」
「フェチについての多くの研究が活発に行われていて、その多くが「フェチは脳が発達している最中に行われた刷り込みの結果」だと結論付けています。性的な刺激が、脳内で特定のイメージや行為、体のパーツや考えと結びついたもの、それがフェチなんです」
「また、結婚セラピストという立場からフェチについて話すと、多くのフェチについているスティグマを取り除くことが重要だと言えます。有害でない限り特定の物やアイデアに性的興奮を覚えることは、おかしなことではないんです。欲望を抑える方が、身体に有害と言えます」
フェチに少し詳しくなったところで、続いて5人の男性のフェチをそれぞれ紹介しよう。読んでいただくと分かるが、世の中には数多くのフェチがあるようだ。
名前:ノラン
年齢:24歳
居住地:ニューヨーク
セクシャリティ:ゲイ
フェチ:脇
「中学生の時から脇フェチなんだ。当時はまだ自分のセクシャリティを模索中だったんだけど、更衣室でクラスメイトの脇を見たり匂いを嗅いだ時には、興奮したよ。高校では、自分が脇フェチだってことは隠してたね。大学に入ってある男性とセックスをしてる時に、相手の脇を舐めて「やっぱりこれだ」って思ったよ」
「脇って男らしいパーツだと思うんだ。毛とか汗とか匂いとか。脇に顔を埋めて匂いを嗅いだり、舐めると本当に興奮するね。汚い感じとか、欲してはいけない部分な感じも好きなんだ。ある程度なら、汗っぽくて、臭う脇が好きだよ」
名前:アレックス
年齢:37歳
居住地:ロサンゼルス
セクシャリティ:バイセクシャル
フェチ:サンダル
「僕はもともとブラジル出身で、ブラジルではみんなハワイアンサンダル(親指と人差し指の付け根からストラップが伸びている、最も一般的な形のビーチサンダル)を履いているんだ。僕は、そのハワイアンサンダルフェチなんだよ。他のサンダルはダメなんだ。小学生のころ、友達とボードゲームで遊んでいたとき、僕たちは「負けた方がパンツを下ろしてハワイアンサンダルでお尻を叩かれる」という罰ゲームをつくったんだ。僕はお尻を叩かれるのが大好きだったから、いつも負けるようにしてたよ。サンダルフェチはここからきてるのかもしれないね」
「ハワイアンサンダルを履いてる男を見るだけで、興奮するよ。セックスの時は相手にハワイアンサンダルを履いててほしい。サンダルでお尻を叩かれるのも未だに大好きなんだ」
「フェチについてほんの数回だけ「変態」って言われたことがあるよ。僕がセックスする相手には、たいていフェチがあって、お互いのフェチが満たされるようにセックスをしてるんだ。例えば靴下フェチの相手とセックスをしてたとき、僕はいつも靴下を履いてたよ。彼は、僕の靴下まで選んでたね」
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