台湾のLGBTQ映画史上トップの興行収入を記録したゲイテーマの映画『君の心に刻んだ名前』が、12月23日よりNetflix配信されることがわかった。
日本初公開作品で、台湾版『ブエノスアイレス』ともいわれる傑作ゲイ映画だ。
現在はアジアで最もゲイフレンドリーな国として知られるが、それに至るまでは長らく保守的な時代があった。
舞台は1980年代、戒厳令が解除された直後の台湾。
全寮制男子校に通う2人の男子高校生が、さまざまな困難を乗り越えながら、友情、そして真実の愛を育んでいく姿をみずみずしく描く。
本作は、監督のパトリック・リウ氏の高校時代の思い出から着想を得て作られた。
彼は作品について次のように話している。
「LGBTQコミュニティの人々が皆と同じように感じている深い愛情や心の痛みに、視聴者の方々が共感してくれたらいいなと思っています。そして、この作品が、アジアにおける議論の火付け役になることを期待しています」
「差別がなくなること、そしてより大きな愛と包容力で世界が癒やされること、それが私の願いです。もうすぐ全世界に配信されるこの映画を観た視聴者の皆さんから、どんな反響があるのか気になります」
プロデューサーのアーサー・チュー氏も次のように付け加えた。
「時を超えた愛にあふれるこの物語は、きっとすぐにNetflixメンバーの皆さんを魅了するだろうと思っています。本作を観て、自分の初恋に思いを馳せてもらえたらうれしいです」
主演は、イケメン俳優のツェン・チンファと、今年の金馬奨最優秀新人賞にもノミネートされた若手人気No1のエドワード・チェン。2人はこう語っている。
「愛に国籍、人種、性別は関係ありません。この映画を観た方々が、愛とは何かの答えを見つけられることを願っています」
『君の心に刻んだ名前』は、12月23日よりNetflixで全世界配信開始予定だ。