2021/02/05

どうすれば「交際半年」の壁を越えられるの?

  • facebook
  • X(Twitter)
  • line
  • Copy

ゲイたちの恋愛お悩み相談コーナー。

 

今回は、よくある「交際半年を超えられない」「関係が長続きしない」問題を取り上げたい。

 

以前の読者アンケート > でゲイたちの最長交際歴を調べたところ、1年未満の短い交際か、10年前後の長い交際かに真っ二つに分かれている。

 

この差は何だろう?

長く付き合うにはどうすればいいのだろうか?

 

今回は交際半年を抜け出すヒント、というよりは強いパートナー関係をつくるヒントについて考えていきたい。

 

 

 

心理学に学ぶ「恋愛の3つの段階」

今回は、心理学の有名な理論を参考にして考えてみたい。社会心理学者マースタイン氏が提唱したSVR理論だ。

 

SVR理論をかんたんにいうと「恋愛には3つのフェーズがある」というもの。3つは以下。

 

①外見(Stimulus)

出会い〜交際に至るまで。

相手の見た目、社会的ステータスなど、相手の外見に刺激を受けている状態。

 

②価値観(Value)

デート中〜交際中。

お互いの価値観が似ていると、一気に距離が縮まる。

 

③役割(Role)

結婚などの長期のパートナーシップ。

お互いに役割が生まれ、補い合う関係。

 

恋愛は①→②→③のようにフェーズを経て、次第に絆が深まっていく。

この3つの頭文字をとってSVR理論という。

 

この理論から得られるヒントは2つ。

 

・外見の魅力は最初だけ

・長く付き合うには「役割」を見つける

 

一つ一つ説明していきたい。

 

外見の魅力は最初だけ

恋愛というと、外見の魅力(顔や体)を高めようと努力しがち。

 

外見の魅力は出会い〜付き合いまでの初期フェーズにおいては有効だが、恋愛のフェーズが進むにつれて、外見の重要度はどんどん下がっていく。

 

つまり、外見は最初の出会いから数回で落ちる(慣れる)ため、それよりも重要なのが「価値観」のフェーズなのだ。

 

みなさんも経験あるはず。

見た目がタイプで付き合ったはいいものの…価値観が合わずに終了するパターン。

 

価値観といっても色々ある。例えば──

 

ライトなもの

・食べ物の趣味

・休日の過ごし方

・話題が合う

・笑いのポイントが一緒、など

 

ヘビーなもの

・金銭感覚

・人生観

・仕事観

・政治的思想、など

 

長く関係を築く上で、この「価値観」フェーズを乗り越えられるかがカギ。

 

どうすればいいの?

 

理想は価値観が合う人と付き合うのが一番。しかしすべての価値観が一致する人間はこの世に存在しない。

なので、「これだけはハズせない!」という、価値観の優先順位を決めるとわかりやすくなる。

 

例えば──

 

■優先度高い

・金銭感覚

・人生観

 

■妥協してもOK!

・食べ物の趣味

・休日の過ごし方

・仕事観

・政治的思想

 

このように優先順位が分かっていると、次に進むか判断しやすい。

 

自分の価値観を把握できたら、次は相手の価値観の優先度も見極められると良い。

「(この人はこの価値観を大事にしてそうだな)」と観察して、合わせられる範囲で合わせていくのだ。

 

また、「共感を誘う」のもオススメ。

人は好きなものが似ていることで共感が生まれ、「価値観が合っている」と感じやすい。

 

共感を誘うのであれば、一緒に体験をするのがオススメ。

たとえば、ゲーム(ドラクエウォークなどの2人で一緒にできるもの)、スポーツ(2人で同じスポーツを始める)など、お互い共有してることが多いければ多いほど親密さが増す。

 

これは、前回の記事「10年以上付き合うゲイカップル」> にも出た回答だ。

 

相手の事が好きで関係を深めたい!と思っているのであれば、共感を誘ったり、相手が大事にしている価値観に合わせてみよう。

 

そして自分自身の心構えとしては、優先度の高い価値観だけを重視して、あとは気にしないこと。

相手への理想だけが高くなってしまい、妥協できない大人になってしまう。

 

長く付き合うには「役割」を見つける

SVR理論の3つめ「役割」。

長く付き合うパートナーに欠かせないのがこの部分だ。

 

簡単に言うと、お互いが補い合う関係のこと。

お互いの役割を理解し、得意・不得意な部分を補いあうことで強い絆が生まれる。

 

例えば、AさんとBさんが付き合っていたとする。

 

Aさんは論理的で真面目な性格に対して、Bさんは行動力があり楽観的な性格。

 

行動力のあるBさんからすると、相方の論理的な助言はとても助けになる。

 

逆に論理的思考が強く完璧主義なAさんにとっては、Bさんのゆるい思考が羨ましくもあり、良い刺激になっている。

 

一見するとタイプ違いの2人だが、お互いの役割がハッキリしていることがわかる。

これは単純な例だが、長く続いているカップルを観察すると、お互いの役割が分かれていることが多い。

 

 

どうすればいいの?

 

逆をいえば、長続きしないカップルとは役割が作れていない可能性が高い。

 

一度、「相手にとって自分はどんな役割があるだろう?」を考えて、紙に書きだしてみよう。

相手が求めていて、自分ができることがあったら、どんどん実践してみよう。

 

そして相手にも、自分が苦手なこと、助けてもらいたい事があれば伝えてみよう。

弱い部分を見せることは勇気がいるが、人は強い部分よりも弱い部分に魅力を感じる傾向があるので、距離がグッと近づくかもしれない。

 

***

 

今回は心理学の『SVR理論』をベースにして、長く付き合うためのヒントを考えてみた。

 

とくに3つめの「役割」は、参考になった人も多いのではないだろうか?

 

よく「違うもの同士が惹かれやすい」と言われるが、これは多くの場合「外見」を指している。

SVR理論に当てはめると(役割が)違うもの同士が惹かれやすいといった方が適切かもしれない。

 

ぜひ、悩める人は実践してみて。

 

SPECIAL

性病を薬で予防できる!最新の「ドキシPEP」がすごい

HIV陽性になったら──生活はどうなるの?

「眠れない…」を解消!いま話題の睡眠アイテム5選

大人ゲイカップル旅におすすめ!全室スイートの沖縄ホテル

台湾漫画のTOP3に!ゲイ3人の三角関係を描く話題作『老師!男友還給我』誕生秘話を作者に聞いてみた

RANKINGアクセスランキング

LGBT

タイで同性婚が合法化!東南アジアで初

CULTURE

ハッテン場をテーマにした衝撃作『クルージング』がリバイバル上映

LOVE

ローションで劇的に変わる!目的別「ローション」ガイド

CULTURE

名作「韓国ゲイ映画」オススメ6選

LOVE

性病を薬で予防できる!最新の「ドキシPEP」がすごい

FOLLOW US!

ジェンクシーのSNSをフォローして最新情報をゲット!

  • facebookfacebook
  • TwitterTwitter
  • lineline