英国版GQに「ゲイとセックスをするノンケ」についての記事が掲載され、ネット上で話題を呼んでいる。
もちろん、ストレート男性が他の男とセックスをすることは、何ら新しいことではない。すでに、多くの調査が、「ストレート男性は、自分が思っている程ストレートではない」と結論づけている。
「セクシュアリティズ」というジャーナルに掲載された、自分のことをストレートだと思っている100人の男性にインタビューをした調査によると、彼らは、男性と時々セックスをするが、自分のことは「ストレート」だと認識しているそうだ。
オレゴン大学のトニー・シルバが昨年12月に発表した「ノンケのセックス現象」についての調査や、ジェーン・ワードのフェラをするノンケについての本など、男とセックスをするノンケについての調査を挙げればきりがない。
だから、先ほど言ったように、ストレート男性が他の男とセックスをすることは、何ら新しいことではない。
しかし、GQの記事は、これまでの調査と少し異なる。GQの記事は、ノンケではなく、ノンケとの複雑で愛の無い恋愛に陥ってしまったゲイに焦点を当てたのだ。
ノンケ男と恋愛経験のあるジェームズは、その経験を一言で「心をズタズタにされた」と表現している。
「恋愛中も後も、心が引き裂かれる思いだった。バイセクシャルの可能性すら受け入れようとしない彼との恋愛は、困難以外の何者でもなかったよ。一緒に時間を過ごしていた時は、基本的に外には出なかった。外に出ない限りはそれなりに幸せだった。でも外に出てしまうと、状況は一変した。一緒にゲイバーには行けなかったり、地下鉄で彼が女の子にナンパされたり、もちろん僕のことを彼氏とは見てくれなかったよ」
ジェームズの彼氏は最終的に、ノンケの生活に戻ってしまい、二人の関係は終わってしまったそうだ。
ロビンにも、ジェームズと似たような経験がある。ロビンは、大学時代のストレートと自認する男性との恋愛経験についてこのように語っている。
「よくビールとカレーを持って彼を訪ねて、話して、ベッドで抱き合って、セックスしてたよ。週に三回ぐらい会ってたけど、関係はベッドありきだった。彼にとって、僕と外で手を繋いだりキスをすることはとても受け入れられないことだったんだ。彼はいつも「自分はゲイでもバイセクシュアルでもない」と言っていたよ。何年間もね」
サイモンが、ストレートと自認する男性と恋愛関係になったのは17歳の頃だった。
「今考えたら彼にとって僕は、ただのセフレだったんだと思う。いつもしゃぶってあげてたし。でも彼は、僕を性的な対象で見てくれた最初の人だったから恋に落ちちゃったんだ。でもその後が大変だったよ。彼はいつも僕に「僕は君みたいにはなれないんだ。だって僕には決められた未来があるから」と言うんだ。そんな彼と一緒にいたことで僕は、次第に自分の価値が分からなくなって、結果として何年も鬱に悩んだよ。遊ばれた気分だったな」
いかがだっただろうか。
ストレート自認の男性とセックスをするだけなら構わないが、恋に落ちてしまったら大きな火傷を負ってしまうかもしれない。