ここ最近、フィットネスや美容業界で話題なのが、リラックス成分「CBD(シービーディー)」。
大麻からとれる新成分として、アメリカをはじめ世界中で大人気に。
日本でも、健康・美容感度の高い人の間でジワジワ人気を得ている。
今回はそんなCBDについて解説していきたい。
CBD(シービーディー)とは、大麻草からとれる成分のこと。
これだけ聞くとかなり怪しい薬物に聞こえるが、大麻には100種類以上の成分が発見されており、CBDはあくまでもその一つ。
大麻の成分の一つに、脳を覚醒させる成分「THC(ティーエイチシー)」が含まれており、これは薬物に指定され禁止に。
しかしCBDは、真逆のリラックスできる成分で、日本をはじめ多くの国で合法の成分。
大麻から取り出した「CBD単体」を使うのは全く問題ないのだ。
このCBDは、大麻という植物特有の「カンナビノイド」とよばれる栄養成分の一つ。
カンナビノイドは、ファイトケミカル(第7の栄養素)の一種だ。
ファイトケミカルとは、タンパク質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維の6大栄養素に次ぐ、「第7の栄養素」として注目を集めているもの。
たとえば、抗酸化で有名なポリフェノールや、緑黄色野菜にふくまれるカロテノイドなどがある。
そんなファイトケミカルの中でも「カンナビノイド」は非常に特殊で珍しい成分。
そのパワーに、医療や健康の分野で大きな期待を集めているのだ。
CBDが植物由来成分であることはわかったけど、実際何に効くのか?
たくさんの効果が期待できるが、今回は3つご紹介。
① 深いリラックスができる
わたしたち人間の体には、日中や興奮時に優位になる「交感神経」と、リラックス時や夜に優位になる「副交感神経」の2つがある。
しかし情報過多なストレス社会になり、起きてから寝るまで脳が常に覚醒している状態(交感神経が優位)。リラックスへの調整機能が壊れつつあるといわれている。
CBDは、脳と体に深いリラクゼーションを与えることができるので、興奮→リラックスの切り替えをサポートしてくれるのだ。
② 睡眠の質をたかめる
不眠で悩める人にCBDは効果的。
CBDをとると、ふんわりと心地よい気分になりスーっと入眠を促してくれる。
また、寝てる間は筋肉の緊張がほぐれているので、歯ぎしりや夜中に起きることが少なくなり、ぐっすりと熟睡。翌朝すっきりとした目覚めを感じられる人が多い。
③ 心と体の不調をととのえてくれる
わたしたちの体には、ホメオスタシス(恒常性)という機能がある。
体のバランス機能のことで、たとえば体温を一定に保ってくれたり、風邪を引かないように免疫力を保ってくれたりと、生きる上でとても大事な機能。
しかし、加齢や日々ストレスを受けていると、このホメオスタシスの機能が落ち、疲れが取れにくくなったり、心も体も不安定な状態になる。
そんなホメオスタシスを、CBDが補い正常にする働きが研究で明らかになった。
日々起こる不調をととのえて、自分のベストな体調に保つことができるのだ。
CBDはいろんなタイプが発売されている。
食品として食べたり、ドリンクとして飲んだり、オイルを舌にたらしたり、化粧品として肌に塗ったりと。
CBDの摂取方法は、大きく4つにわかれる。
・口から食べる「経口式」
・舌にオイルをたらす「舌下式」
・化粧品として肌にぬる「塗布式」
・水蒸気にして吸う「蒸気式」
それぞれ特徴が異なっている。
たとえば、効果は弱いが、持続時間が長いのは「経口式」。(体に消化されるまで時間がかかるため)
肌の炎症をおさえたり、エイジングケアをしたいなら「塗布式」。(あくまでも肌表面で、体内への吸収はされない)
CBDの吸収率が最も高く、即効性があるのが「蒸気式」。すぐに効果を感じたいときや、寝る前などの短時間でリラックスしたい用に最適。
それぞれ特徴が異なるので、自分のライフスタイルに合わせて選んでみて。
最近ではコロナ禍もあり、世界的な健康ブーム。
禁煙はもちろん、お酒を飲まない若者、糖質や砂糖をなるべくとらないヘルシー志向な人が増えている。
「タバコ、お酒、砂糖」、この3つは健康に良くないが、ストレス発散には欠かせないものだった。
これが、アメリカをはじめとする欧米では「CBD」に切り替わってきている。
「健康的にストレス発散できるのであれば、こっちの方が良いよね」という感じだろう。
とくにステイホーム期間で、お家でCBDを楽しむ人が増えている。
もし、ストレスを感じている人、体調に波がある人、睡眠トラブルを感じている人は、CBDを取り入れてみると良いかもしれない。