生物学者が、「ウケになるゲイの傾向」を科学的に解明し話題になっている。
トロント大学ミシサガによって行われた調査によると、ウケになるゲイは、多くの場合、「兄がいる」「利き手が左手である」「子どもの頃から男らしさや女らしさに捕らわれていない」ことが明らかになった。
調査は、フェイスブックや2015年のトロントプライドの会場で行われ、研究員たちはゲイの回答とストレートの回答を比較したと言う。調査は333人(ストレート91人/ゲイ242人)を対象に行われた。
調査の質問には、「子どもの頃の親友は男だったか?女だったか?」「なりきりごっこをした時の性別は男だったか?女だったか?」「利き手」「兄弟の有無」などが含まれた。
調査に携わった研究員によると「調査によって、タチは自身のことをより男らしいと捉え、思考も男性思考の傾向にあることが分かった。一方で、ウケは、女性思考の傾向にあることが分かった」という。
「ゲイ男性が、男らしさや女らしさに捕らわれているかどうかということは、アナルセックスのポジションに大きく関わってきます。つまり、男性らしいゲイはタチに、女性らしいゲイはウケに多いことが科学的に明らかとなったのです」
また、ウケとリバは「男らしさに捕らわれていない点」と「利き手」に関して、類似した調査結果を示した。
一方で、生まれた順番は異なり、ウケには兄がいる場合が多く、リバには姉がいる場合が多いことが分かった。
興味深いことに、調査対象者の年齢は、タチやウケというポジションに影響を及ぼさなかったという。
調査員は、「この調査が「なぜセクシュアルマイノリティとして生まれたのだろう?」という疑問に対する解決の糸口になるかもしれない」と、自身の調査に期待を寄せている。