ゲイ・バイセクシュアル男性は、「自分のペニスのサイズ」についてどう思っているだろうか?
英雑誌「FS magazine」の調査によると、約40%近くのゲイ・バイセクシュアルの男性が、自身のペニスのサイズに悩んでいることが明らかとなった。
また、5人に1人のゲイが「ペニスのサイズが原因で拒否された経験がある」ことも同じ調査で分かった。調査にはゲイとバイセクシュアルの男性566人が協力した。
その他、調査ではゲイ・バイセクシュアル男性の赤裸々な性事情も浮き彫りにした。
調査によると、89%のゲイ・バイセクシュアル男性がペニスの画像を送ったことがあり、30%は、「もし自身のペニスの画像が第三者に共有されたとしても、気にしない」という。
さらに、16%が自身のペニスについてのネガティブなコメントを受けたことがあり、21%は勃起不全に悩み、28%は早漏に悩んでいるという。
さて、ペニスのサイズを理由に相手を拒否する人はどのような人なのだろうか。
FS magazineを発行するGMFAというチャリティー団体の代表イアン・ハウリー氏は、「ペニスのサイズを理由に相手を拒否する人は、自分にコンプレックスを抱えているのではないか」と指摘する。
「要するに、ペニスのサイズを理由に相手を拒否する人は、自分のペニスのサイズにコンプレックスを抱えているんですよ」とハウリー氏はいう。
「「自分がペニスのサイズを理由に拒否されるかもしれない」と不安に感じていたら、「拒否される前に相手を拒否しよう」という考えが自然と生まれるのではないでしょうか。そういう人たちは、まず自分のコンプレックスと向き合う必要があるでしょう。そうでないと、彼らは、自分に対しての自信を失うだけでなく、不安に溺れて満足できるセックスすらできなくなってしまうかもしれません」
実は「ペニスが大きい人」の方が悩んでいる…!?
とはいっても「言うは行うより易し」だ。どうしてもペニスのサイズに対するコンプレックスが拭えない人に、ハウリー氏はカウンセリングなどを通して「ペニスのサイズが健康や幸福には影響を及ぼさないこと」を理解するよう勧めている。
「あと、これはびっくりする結果かもしれませんが、今回の調査ではペニスが平均より大きい人たちの方が、より大きな悩みを抱えていることが明らかになったんです」とハウリー氏は続ける。
「もちろん彼らもペニスのサイズを理由に拒否されることもあるのですが、彼らの悩みの原因は「ペニスの大きさを目的に人々から利用されること」のようなんです」
「我々は、コミュニティーとして、これまでこの問題に取り組んできていませんでした」
ゲイは「ペニスサイズ至上主義者」なのか?
それでは、ほとんどのゲイ・バイセクシュアル男性の人たちが、”ペニスサイズ至上主義者”なのだろうか?
調査結果を見る限り、そんなことはなさそうだ。
調査協力者のうち、49%が「ペニスのサイズは関係ない」と答えたという。「ペニスのサイズは関係ある」と答えたのは、全体の37%に留まり、サイズは関係ないと回答する人が過半数を占めたのだ。
「すべてのゲイ男性に最高のセックスをする権利がある。ペニスのサイズ、形、色は、人それぞれだが、ペニスも体の一部として大切にされるべきだ。ペニスに人生を支配されてはいけないよ」とハウリー氏は締めくくった。