現在行われている同性婚を求める裁判にて、11月30日に東京地裁が判決を下した。
判決では、原告側の訴えを棄却。
しかし、一部分は「違憲 状態」にあると判断した。
東京地裁の池原桃子裁判長は、原告側の訴えを棄却。
しかしながら、憲法24条2項と照らし合わせて、「同性カップルに対してなんらの法的保護がないのは、憲法に違反している」として、一部を違憲状態にあると認めたのだ。
日本では、自治体レベルでは「同性パートナーシップ制度」なるものはあるが、法的効力はない。
そこで、しっかりと法的に「結婚」できる制度を目指して、全国5ヶ所(札幌、東京、名古屋、大阪、福岡)で同性カップル達による集団訴訟が行われている。
2019年にスタートした集団訴訟。判決が出たのは、今回の東京ふくめて3件目。
札幌での判決は「違憲」と判定。大阪地裁判決は「合憲」となり、地裁での判決が割れている状態だった。
今回の東京では、結論は「合憲」としたものの、一部分に関しては「違憲 状態」と認めた。
原告の大江さんは、「今日の判決を受けて、もっと突っ込んでほしい部分は多々ありました。ただ、憲法24条2項が、違憲状態にあるとしたのは大変な前進だと思っています。立法府の方でどんどん審議してほしいです」とコメントした。
一部を「違憲 状態」と認めたことは、今後の裁判や立法府を動かす材料になる。
日本での同性婚実現に向け、大きく前進したことは間違いない。
同性婚関連でくわしく知りたい方は、同性婚実現を目指す団体「Marriage For All Japan(通称:マリフォー)」のツイッターが詳しい。ぜひチェックしてみて。