性感染症の「クラミジア」の世界初となるワクチンが誕生するかもしれない。
医学誌ランセットで発表され話題になっている。
性感染症の中でも、男女ともに感染者数が多いのが「クラミジア」だ。
セックス、オーラルセックスやアナルセックスなど、性的な接触による感染する。
クラミジアに感染すると、男子の場合は尿道に炎症が起き、おしっこの際に痛みを感じたり、ウミが出ることがある。
症状が進行するとクラミジアは尿道から奥へと進行していき、前立腺や睾丸にまでダメージを及ぼす。さらには、クラミジアに感染しているとHIVの感染率が3~4倍になるともいわれており、特にゲイたちに注意が必要だ。
これまでクラミジアは治療はできても、予防できるワクチンがなかったが、先日医学誌ランセットに掲載された論文によると、クラミジアのワクチンの予備臨床実験で高い効果と安全性が確認されたそうだ。
論文の主著者で、デンマークの国立血清学研究所のヘレネ・ユエル氏は「このワクチンが市場に出るまでには、まだ何年も研究を重ねなければならないが、われわれは研究の次の段階を計画している」と話している。
近い将来、クラミジアを事前に予防できる日がくるかもしれない。