最新の調査によると、ブラジルでは25時間に1人のLGBTが殺されているという衝撃の事実が明らかとなった。
調査はLGBT権利団体Gay Group Bahia (GGB)によって行われた。
GGBは昨年1年間の間に、173人のゲイ、144人のトランスジェンダー、10人のレズビアンと4人のバイセクシュアル、そして10人のストレートの人々の計343人が殺されたことを明らかにした。
殺された10人のストレートは、トランスジェンダーやバイセクシュアルの人と恋愛関係にあったり、LGBTコミュニティーを守ろうとした結果、殺害されたという。
ストレートの人々を含めた調査結果は、商店経営者のルイーズ・カルロス・ロサスさんが、クリスマスの日にサンパウロでゲイとトランスジェンダーの二人を地下鉄の駅で起きた暴力から守ろうとして殺された事件を考慮したものだという。
調査に尽力したルイーズ・モットーは「調査結果は暴力事件の氷山の一角でしょう」とLGBTコミュニティーに対する暴力に警鐘を鳴らす。
「政府によるヘイトクライムについての統計資料がないため、この調査結果は実際に起きていることのほんの一部かもしれません。なぜなら我々のデータは、メディアによるニュースやインターネット、個人の情報に基づいているからです」
なお調査結果には、ヘイトクライムによる自殺者も含んでいるという。
GGBは37年前にLGBTコミュニティーに対するヘイトクライムの調査を開始した。調査結果によりここ数年の間に、LGBTコミュニティーへのヘイトクライムが急増していることが明らかとなっている。