日本のゲイシーンには、ガチムチやスジ筋などの体型カテゴリーや、バリタチ、ドネコなどのゲイ的スラングがあるように、英語圏にも同じようなカテゴリーやスラングがある。
あなたが英語圏に訪れた際に、現地のゲイアプリでカテゴリーやスラングの意味を知っていれば、もっと旅行が楽しくなるはずだ。
そこで今回は、海外で使えるゲイアプリ関連の体型やスラングを一挙紹介!
欧米の主なゲイの体型カテゴリー
まずは主な体型カテゴリーから。
分かりやすく、ゲイアプリ「9モンスター」の属性に当てはめて解説しているから、イメージが湧きやすいはずだ。
Wolf(ウルフ)
筋肉質で魅力的、性欲が旺盛で少し体毛のある男性はWolf(ウルフ)に分類される。ウルフには、髭を生やしている人が多い。
ウルフの年齢制限は無いが、年齢が上のウルフは「シルバーウルフ」と呼ぶ傾向がある。
アメリカ人で例えるなら、俳優のジョー・マンガニエロは典型的なウルフと言える。
ウルフを9モンの属性に例えると、名前の通り「マッスルウルフ」だ。
Bear(ベア)
Bear(ベア)は、文字どおり「熊系」の人のこと。大きな体型で、かつお腹が出ている人のことを指す。筋肉質な体格のベアもいる。
アジア圏のベアの認識と欧米はほとんど同じ。
また、ベアにも筋肉質なベアである「マッスルベア」、年上のベアである「ポーラーベア」、少々”女っぽい”と揶揄される「シュガーベア」など幾つかの種類がある。
ベアを9モンの属性に例えると、もちろん「ワイルドベア」だ。
Cub(カブ)
欧米ゲイにとって、Cub(カブ)は体毛があって太り気味で若い人、もしくは若く見える人たちを指す言葉。
体毛と体型はカブにとってマストな要素だが、ヒゲは生えていても生えていなくてもカブになることができる。カブとベアが恋愛関係になる際、カブがウケ側になることが多い。また、カブはベアになるための”見習い”として見られることもある。
ベア同様、カブにも筋肉質なカブである「マッスルカブ」や女性っぽいカブの「シュガーカブ」などの種類がある。
カブを9モンの属性に例えると「ラブリードッグ」だ。
Chub(チャブ)
多くのゲイが、Chub(チャブ)とベアを混同してしまいがちだが、二つのタイプは全くの別物である。ベア属の言い分を聞くに「チャブは大きすぎるよ」だそうだ。
また、チャブが好きなチャブよりも体型のずっと小さい人たちのことを「チェイサーズ」という。日本でいうところの「デブ専細」に近い。
チャブを9モンの属性に例えると「チャビーピギー」だ。
Pup(パップ)
Pup(パップ)は、年齢でいうと10代後半〜20代前半のゲイ男性のことを指す。
彼らは、ゲイとしての経験値が浅く、繊細で可愛くエネルギッシュ。日本的にいえば「ノンケっぽい」といわれる若いゲイに近い。
体型としては後で紹介するトゥウィンクに似ているが、トゥウィンクは同性愛経験が豊富であるという点でパップと異なる。
米セレブでいうならば、20代前半のジョー・ジョナスや、ドラマ「glee/グリー」のダレン・クリスはまさにパップに分類される。
パップを9モンの属性に例えると「クールモンキー」だ。
Bull(ブル)
Bull(ブル)は、ボディビルダーの様に筋肉質で大きな体型の人たちのことをいう。
アメリカでは、主に100キロ〜150キロのボディビルダー体型の人たちを指すそうだ。
9モンの属性に例えると「バルキーバイソン」または「アスリートコング」が当てはまる。
Twink(トゥウィンク)
Twink(トゥウィンク)は、10代後半から20代中盤あたりの細身の体毛の無いゲイのことを指す。
可愛い見た目の裏腹、トゥウィンクは世間知らずで我がままなことが多い。「世界は自分を中心に回っている」と考えているのも、トゥウィンクの特徴だそう。
歌手のジャスティン・ビーバーは、典型的なトゥウィンクだ。
トゥウィンクを9モンの属性に例えると「スリムキャット」。
Jock(ジョック)
ゲイにとってJock(ジョック)といえば、最高に魅力的で体脂肪の低い筋肉質な男たちのことを指す。
ジョックに年齢は関係無いが、運動能力を考えると若い人がジョックと呼ばれやすい印象。
ストレートの世界において、ジョックという言葉はネガティブに捉えられることがあるが、ゲイの間では誰もが認める最上級の褒め言葉だ。
また、整った体型を指すToned(トーンド)もほぼ同じ意味となる。
サッカー選手デイビッド・ベッカムはジョックに分類される。
ジョックを9モンの属性に例えると「スポーティパンサー」だ。
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