今年の初めにバイセクシュアルであることをカミングアウトしたプロレスラーのアンソニー・ボーウェンズ。
彼は、世間からバイのスティグマ(負の烙印)を感じているとインタビューで語った。
ボーウェンズは、「男とデートして、結婚して、その人と人生を送ったっていいんだ。同性をパートナーにしたからって俺が男女に魅力を感じることは変わらないよ」と話した。
ボーウェンズは、カミングアウト後に受けた反応に圧倒されたという。
「カミングアウトをした翌朝にケータイをみて見ると、すごい数のメッセージが届いてたんだ!」
しかしその中には、カミングアウトに批判的なものも少なくなかったという。
「俺のカミングアウトについての記事へのコメントを見てみると、LGBTIコミュニティーに対する批判よりも、俺がバイセクシュアルかどうか、本当はゲイなんじゃないか?というような、偏見のあるコメントが多かったんだ」
「男でバイセクシュアルということは、女性にも性的な魅力を感じるということなのに、それをわかってない人が多いなって思ったよ」
カミングアウトをしてからというもの、家族や友人のサポートに感謝しているという。
「周りの人たちから応援してもらってるんだ。両親はいつも俺のことを気にかけてくれてる。カミングアウトをすることによって心配はかけたくなかったけど、受け入れてもらえてすごく嬉しいよ」
ボーウェンズは、以前より男女の両方に性的魅力を感じていたと話す。
「もしプロレスをしてなかったら、もっと早くカミングアウトしてたと思う。みんながどういう反応をするか分からなかったから、怖くてカミングアウトできなかったんだ」
「俺は精神的に強い方だと思うけど、カミングアウトできなかった時は、精神的に疲弊することもあった。一人の時に、自分のセクシュアリティについて悩んで泣いたりもしたよ。人の考えはコントロールできないし、カミングアウトに対する反応は、カミングアウトをするまで分からないけど、今は自分らしく生きることができて、心から安心しているよ」
カミングアウトに悩める時期もあったボーウェンズだが、今は恋人とラブラブな写真をSNSにアップしており、とても充実しているようだ。