毎年12月1日は「世界エイズデー」。
HIV/エイズについて考えて、情報をアップデートするいい機会だ。
今年もエイズデーの前後に30近いさまざまなイベントが開催される。そこで編集部が気になったイベントをいくつか紹介!
世界エイズデー当日、参加型のイベントが複数開催される。
厚生労働省が主催する『RED RIBBON LIVE 2023』は、さまざまなゲストが登場してHIV/エイズの啓発を行うライブイベントだ。
今年はタレントの鈴木奈々、ゆきぽよ、GLAYのTERU(動画メッセージ)、ゲイを公表した三ツ矢雄二ら、豪華ゲストが多数参加。トークとライブパフォーマンスで、幅広い世代の人に予防啓発のメッセージを届ける。
イベント会場は抽選だが、当日はYouTubeやニコニコ動画でオンライン視聴も可能。
一方、新宿二丁目では『露出狂ナイト』が開催!
”all LOVE – WORLD AIDS DAY SPECIAL”と題し、世界エイズデーとコラボしたスペシャル開催だ。
クラブで楽しみつつ、この機会にセーファーセックスについても考えてみよう!
最近は治療薬の進歩、PrEPなどの新しい予防法など、HIV/エイズの情報はアップデートされている。
そんな最新トピックを学べるオンラインイベントが多数開催!
公開セミナー『40年のパンデミック:エイズの教訓を受け継ぐ』は、ブロードウェイ舞台「インヘリタンス―継承―」の日本版公演を記念して開催されるもの。
同セミナーでは、米国のHIVとゲイ・コミュニティを描いた舞台公演を来年に控える俳優の福士誠治氏を招き、国内外の専門家を交え、日本とアジア、アフリカのエイズ流行の現状を知り、日本のHIVの課題を探る。
エイズのパンデミックを乗り越え、2030年までにHIV流行を終わらせるためにはどうすればいいか?熱いトークセッションが繰り広げられる。
そして、東京都が主催する『多様な働き方・生き方をリスペクトし合える職場づくり』では、HIV/エイズと共に生きる人々の働き方、職場環境について考えるオンラインセミナーが開催される。
誰もが働きやすい社会の実現に向けて、ぜひ一緒に考えてみてはどうだろうか?
HIV関連の映画上映も見逃せない!
ブラジルのクィア映画『虎の子 三頭 たそがれない』が、東京初上映&スペシャルトーク!
12月7日(木)「渋谷ユーロライブ」にて開催される。
近未来のサンパウロを舞台に、資本主義とウィルスが充満した街で生きる若いクィア3人組を描くSF映画。
3人組がHIVと生きる体験を共有したり、インフルエンサーに出会ったり、頼りない大人たちと時間を過ごしながら、どこかへ導かれる。欧米の映画祭でも注目される監督が、皮肉とユーモアたっぷりに今日のブラジル社会を描ききる!
そして2本目も、同じくブラジル映画『神はエイズ』。
12月14日(木)高田馬場の「CASE Shinjuku」にて開催。
ブラジルに住むHIV陽性のアーティストと活動家や医師の8人が、世間の無知やゲイ・シーンにおける人種差別、そしてHIV/AIDSに感染した女性たちの存在が十分に知られていないことに対して声を上げる姿をとらえたドキュメンタリー映画だ。
ダンス、パフォーマンス、詩を通して、HIVに対する新しいイメージを提示し、自分たちの身体と死に対する理解を深める。
こちらも上映後に豪華なアフタートークあり!
映画を通してHIVを考えるいい機会になるはずだ。
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合計30以上のイベントが開催されるので、ぜひ気になったものは参加してみよう。
その他のイベント情報は「東京エイズウィーク2023」の公式サイトをチェックしてみて!