イギリスのシューズブランド「ドクターマーチン」が、LGBTQをサポートするプライド限定アイテムを発売することが分かった!
パンクなムード漂う人気シューズ「ドクターマーチン」。
最近のY2Kトレンドも相まって人気が急騰している。
そんなドクターマーチンは毎年プライドモデルを発売しており、今年は世界中から3人のPRIDEアーティストとコラボを実施。
その一人として、日本人アーティストのカナイフユキ氏が選ばれたのだ!
カナイ氏は、イラストレーター、コミック作家。
クィアとしての個人的体験や政治的な問題を、風刺を交えたユーモアのあるイラストや漫画で発表している。
コラボモデルでは、カナイ氏が発行するZINE のコミックスタイルをベースに、トウに「FOR PRIDE」というフレーズをプリント。
多種多様な人々が平等かつ楽しく暮らせる、インクルーシヴな社会を連想させるイラストで表現している。
こちらのコラボモデルは、4月13日(木)に公式サイト他にて発売開始。
限定アイテムなので、気になった人はぜひチェック!
その他、プライドコレクションでは2つの限定モデルが登場。
「1460 FOR PRIDE」8ホールブーツは、一見すると定番のブーツだが、履くことで生まれる傷やシワによって、下からレインボーが現れるというデザインに!
特殊なトップコートを施しており、スレて剥がれていくことで、下からレインボーが現れていく。
傷やシワは人それぞれなので、人それぞれブーツの表情が変わる──という、なんとも粋なデザイン!
2つ目は「キッズブーツ」。大人だけでなく、次世代を担う子どもたちにも多様で寛容な心を持ってほしいという願いが込められている。
レインボーのグラフィックが映えるキュートなブーツだ。
なんと、ドクターマーチンはブランドとしてこれまで20万ポンド以上(日本円で約3,200万円)を寄付しているというから驚きだ!
また、ドクターマーチンでは独立した慈善団体も立ち上げ、そちらでもサポートを行なっている。
プライドモデルを販売するだけでなく、しっかりとコミュニティをサポートする姿勢が素晴らしい。
日本で「ドクターマーチン」いえば、ファッション好き、クラブキッズの定番アイテムというイメージ。
実は海外では、40年以上にわたりプライドで愛用されてきた存在なのだ!
古くは、クリストファー・ストリートデイ(1969年に警察が同性愛者を不当に弾圧した抗議デモ)にはじまり、ダイクマーチ(レズビアンを中心としたパレード)、マルディグラ、ニューヨーク、サンフランシスコ プライドといった数百万人を超える大規模プライドまで。
特に80年代〜90年にかけては、エイズ危機により各地でプライドやデモが盛んに行われた頃。
自由と平等を求める人々の足元には、常にドクターマーチンがあった。
筆者も、何度か海外のプライドに参加したことがあるが、参加者のマーチン率は本当に高い!
パンクファッション好きなゲイ、革ジャンに身を包んだレズビアン、トランスジェンダー、そしてあらゆるセクシュアリティの人々が、こぞってドクターマーチンを履き自己表現をしている。
ドクターマーチンが持つ「反骨精神」と「自己表現」。
これらが自由と平等を求めるデモ参加者の心をつかみ、いつしかプライドの定番シューズとなっているのだ。
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高いファッション性もさることながら、プライドとも関連性の高い「ドクターマーチン」のシューズ。
4月はプライド時期なので、ぜひ気になった人はチェックしてみてほしい。