京都出身の旅ライターのがぅちゃんです。
「あのお店すごかったよ」とゲイの友達に教えたくなったお店を紹介する企画が【GAYめし】です。
今回は、イスラエルの東京「テルアビブ」で最も有名と言われるファラフェル(豆のコロッケ)の専門店「ファラフェル・ハコセム」を紹介します。
2023年の世界幸福度ランキングで4位になったことでも知られるイスラエルは、中東で地中海に面する小さな国です。サイズは四国ほどで、人口は神奈川県ほど。
「イスラエルの東京」とも言われる都市「テルアビブ」で毎年6月に開催される「テルアビブ・プライド」は、イスラエル最大級のイベントとしても知られています。
テルアビブ・プライドの影響もあってか、テルアビブは欧米のゲイたちに人気の観光地としても有名です。
テルアビブで暮らしていたとき、日常的にレインボーフラッグを見かける環境だったのが印象的でした。
イスラエルの国民食として知られる「ファラフェル」は、すりつぶしたヒヨコ豆をスパイス(クミンやコリアンダー)や野菜と混ぜて揚げた料理です。
ファラフェルをかんたんに説明するならば、「カレー味のヒヨコ豆のコロッケ」のようになるでしょうか。
イスラエルではイケアのフードメニューに採用されているほど人気のファラフェルを、グルメにグレードアップして提供しているお店が「ファラフェル・ハコセム」です。
「ファラフェル・ハコセムはテルアビブで最も有名なファラフェル屋さん」と言いきれる知名度と評判があります。京都でいう「出町ふたば」のような存在でしょうか。
初来店したとき、「ファラフェル・ハコセムはいつも行列」と噂で聞いていたとおりの行列で、おののきました。行列は苦手だけど期待は高まるというすけべな気分になってしまい、テルアビブ・プライドの夜のイベントを思い出します。
ファラフェル・ハコセムでの注文はカウンターで行うのですが、注文する側が緊張感を感じるくらいテキパキと回転していて、さすが名店と畏怖の念を抱きました。入店時に名前を申告するゲイサウナくらいには緊張します。
怖かったのも束の間で、注文するターンを待っている間に無料のファラフェルが配られたり、「ここのファラフェルほんとうまいから」と常連が我がもの顔で教えてくれたりして、愛を感じました。
ファラフェル・ハコセムには英語版のメニューがあり、注文も英語で通じたのでありがたかったです。京都のグルメスポット「錦市場(にしきいちば)」とかを訪れる外国人観光客の気持ちがわかる気がしました。
ファラフェル・ハコセムのファラフェルには、ヒヨコ豆、タマネギ、ニンニク、青唐辛子、コリアンダー、クミン、ニゲラなどが含まれる。
平凡なファラフェルの味わいを保ちつつも非凡にフレッシュで美味しい。
ファラフェルに匹敵する国民食のフムス(ヒヨコ豆のペースト)の上に、シャワルマ(イスラエルのケバブ)が盛られた一品。
シャワルマには七面鳥の肉が使われており、天下一品のこってりラーメンのスープみたいに濃厚な味。1410円(47シェケル)。
ファラフェル・ハコセムがあるテルアビブの治安はおおむね良いですが、イスラエル全土で、近隣のテロリストによるロケット弾の攻撃を受ける場合があります。
ロケット弾の飛来を知らせる空襲警報が発令された場合、ロケット弾から身を守る部屋「ボムシェルター」に避難するのが一般的です。
イスラエル滞在の際は、公共のボムシェルターの位置を確認しておくとよいでしょう。
海外旅行の際の安全確認は、外務省の「海外安全ホームページ」が役に立ちます。