アメリカ・マサチューセッツ州の州都「ボストン」に旅行しました、がぅちゃんです。
この地域ならではのアイリッシュパブで、ローカルの食文化を取り入れた「しゃれたアメリカ料理」が味わえる「ディーバー」。リベラルかつゲイフレンドリーな現地のLGBT事情とともに紹介します!
「マサチューセッツ州/Massachusetts」は、アメリカの東側にある「東海岸/イーストコースト」というエリアにあります。東海岸には、首都のワシントンD.C.や、ニューヨーク州があります。
マサチューセッツ州の地域分類は「東海岸」だけでなく、「ニューイングランド/New England」という地方にも含まれます。「ニューイングランド地方」という概念は、日本でいう「関東地方」とか「関西地方」のような概念です。
そんなマサチューセッツ州の州都「ボストン」は、ニューイングランド地方の中心都市でもあります。日本でいう「関東地方の東京」「関西地方の大阪」のような立ち位置で、国内でも存在感が強い都市です。
マサチューセッツ州自体、アメリカで最もゲイフレンドリー(=LGBTフレンドリー)な州の一つです。同国で同性婚を認めた最初の州であり、国内のLGBT史を語る上で欠かせない存在です。
都市圏内にはハーバード大学やMIT(マサチューセッツ工科大学)といった世界最高峰の教育機関もあり*、都市の教育水準は高く、風潮もリベラルです。「ゲイフレンドリー」という概念が当たり前に存在しているように見えました。(*厳密には隣町のケンブリッジ)
ボストンには、ゲイバーやゲイカフェといったゲイの娯楽施設はたくさんありますが、エロ系は充実していない印象。ゲイサウナやゲイセックスクラブは一件もないので、どうしてもという時は近所のロードアイランド州とかに遠征する人もいるそうです。
ボストンは限りなくリベラルで、アライな都市に違いないですが、ゲイタウンではありません。「リベラルであるべき対象がLGBTに限らない」といったフェアなスタンス。エロを求めず、賢く自分らしく、健全に平和に生きたい人にとって最高な都会だと思います。
ボストン最大の地区「ドーチェスター/Dorchester」に、「ディーバー/dbar」はあります。ドーチェスターはLGBT人口が比較的多く、人種のダイバーシティも多様なことで知られています。
ディーバーは完全に「一般レストラン」として営業しているので、セクシュアルアイデンティティに関わらず、地元住民もよく訪れます。ただし夜はゲイクラブとして営業しているため、「ゲイフレンドリーレストラン」と認識されています。
ディーバーの外観
「いかにもアメリカのレストラン」といった佇まい。割と交通量も多い道路沿いに、でーんと駐車場があります。看板には「dbar」と書かれており、ゲイゲイしさは感じられません。なんとなく、日本の国道沿いのファミレス感があります。
内装はアイリッシュパブ
この物件はもともとアイリッシュパブだったそうで、それがそのまま、ディーバーのアイデンティティになっています。ちなみに「アイリッシュ」は「アイルランド系」という意味。マサチューセッツ州は、アメリカで最もアイリッシュ系国民が多い州です。
「ボストンでアイリッシュパブ」というのは、本場ならではのテッパンな組み合わせと言えます。「日本の居酒屋」のような感じでしょうか。ディーバーの存在感を日本で例えると、「料理がしゃれてゲイフレンドリー化したさくら水産」とでも言えるのかもしれません。
ディーバーの料理
料理は「都会のしゃれたアメリカ料理」といった内容です。「ニューイングランド地方の食文化のエッセンスを取り入れた、現代アメリカ料理」がコンセプトだそうです。ブランチのオムレツにロブスターが入っていたのが印象的でした。
ロブスターはニューイングランド地方を代表する食材です。その身をロールパンに挟んだ「ロブスターロール」という料理もあり、周辺地域のマクドナルドでは、期間限定で「ロブスターロール」が販売されたりします。
違和感のない「ゲイフレンドリー」
日本ではトイレの表記が一時期話題になっていましたが、ディーバーのトイレはウィットが効いていました。「LGBT」の意味を履き違えたりしていなくて、やりすぎてない感じがボストンらしい、という感じ。