旅ライターのがぅちゃんです。
アメリカ・マサチューセッツ州のボストンにて、遊覧船を貸し切って開催される名物ゲイイベント「ボストン・ハーバークルーズ/Boston Harbor Cruise」を紹介します。
禁止条項やハッテン事情についても触れています。
「アメリカ東海岸」と呼ばれる地域に位置するマサチューセッツ州の州都が「ボストン/Boston」。
「歴史が長くて文化指数が高い都市」という印象が強い場所です。日本で例えるならば京都のような所と言えるでしょう(ボストンと京都は姉妹都市)。
大昔にイングランドから海を渡ってやってきたピューリタンと総称される人々が築いた都市であり(故に「ニューイングランド」と呼ばれる)、「海の街」という雰囲気も強いです。
郷土料理にはシーフードが多く、「クラムチャウダー」の発祥地でもあります(州が)。
ボストンはアメリカで最もリベラルな都市の一つであり、これみよがしにLGBTフレンドリーな環境。アメリカ屈指のゲイタウン「プロビンスタウン/Provincetown」にも近いためか、「海とゲイ」といったイメージが強めです。
そんな海の街・ボストンで唯一のベア系ゲイコミュニティである「Mass Bears and Cubs」が、遊覧船を貸し切って不定期開催する名物イベントが、「ボストン・ハーバークルーズ/Boston Harbor Cruise」。
3時間のクルーズで、参加費は1人45ドル/4950円。
ボストン・ハーバークルーズは、港(Bay State Cruise Company)に17時半集合・18時出港というスケジュールで開催されます。3時間後に出発地点に帰ってきます。
地上でIDを見せてから乗船します。遊覧船のフロアは1F、2F、屋上といったつくり。1Fにトイレとクローク、2Fにバーとカラオケ、ルーフトップにバーとダンスフロアがあります。
ひとまず2Fやルーフトップでお酒を買って談笑するという流れがありました。
乗船してから参加者が打ち解け出したころに船が動き出し、それと同時に屋上のDJがパーティースタートの音頭をとります。
海の上のルーフトップというだけあって、容赦ない爆音。しっぽりしたい人たちは下の階へ移動するなどします。
ルーフトップとそれ以下のフロアで、住み分けみたいなものが存在しました。
1Fのクロークで脱いだ服を預けることがきるのですが、マサチューセッツ州では公共の場で裸を禁止する法律があるそうで、ケツワレだけの格好や全裸はNGでした。
とはいえケツワレの上にレース状の衣装をまとってNGをギリギリ回避している参加者もいて、グレーゾーンもある様子。
ルールを完全に無視して明らかに全裸…とかでない限り、とやかく言われる雰囲気ではないです。そのあたりはアメリカのパーティーという感じ。
ときにマリファナの匂いがしなくもないですが、マサチューセッツ州では娯楽目的の使用は合法なので、特別に警戒すべきことではないです(公共の場でのマリファナ喫煙は禁止ですが、それをいちいち注意する人はいない様子)。
日本語でマリファナなんて言うとゾッとするかもしれませんが、現地での公共の場での使用は、日本のタバコの路上喫煙程度の悪だと感じます。
というかそれ以前に、施設には独自ルールが存在するので、法律だけでなくローカル・ルールをチェックするのは無難です。
(ハッテン行為が)あるかないかだと、あり…? という感じです。私が見た限り、屋上では皆無でした。
私は頻尿なのでトイレによく行くのですが、トイレの出入りは、気にならなくない…というレベル。ただし、やってるやってる!ということは決してないです。
というか、ボストン・ハーバークルーズは、そういったことが至上命題の集いではないと思います。お酒を飲んでパーッと弾けて、3時間であっけなく終了・下船。メリハリが良いゲイイベントです。