旅ライターのがぅちゃんです。
アメリカ北東部のニューハンプシャー州で最も有名なゲイキャンプ場「ジョーズ・ハイダウェイ/Joe’s Hideaway Campground」を紹介します。
「ゲイキャンプ場」とは、ゲイ向けのキャンプ場のことです。
英語では「gay campground」「gay campsite」などと表記されることが多いです。アメリカ※では、日本よりはカジュアルにキャンプをする文化があるので、ゲイキャンプもそこまで珍しくはない様子。
※アメリカは広いので、この記事では、私が滞在していた北東部のニューイングランド地方(メイン州、ニューハンプシャー州、バーモント州、マサチューセッツ州、ロードアイランド州、コネチカット州)をアメリカとします。
キャンプと言っても大ごとではなく、「テントやキャンピングカーで寝られる、山のホテル」くらいの感覚かもしれません。キャンピングカーで乗り込んで滞在することもできるので、「安めの別荘」のような感覚で使っている人もちらほら。
ニューイングランド地方では最も有名なゲイキャンプ場と言えるのが、ニューハンプシャー州の「ジョーズ・ハイダウェイ/Joe’s Hideaway」。ニューイングランド地方でゲイキャンプをするお客さんなら、みんな知っているといった知名度。
ジョーズ・ハイダウェイは、クロージング・オプショナル(ヌーディスト・フレンドリー)であることでも知られています。
敷地内では全裸での滞在が可能。ゲイのヌーディストのコミュニティの間でも有名なので、キャンプという文脈を超えた人気があるよう。
利用方法はホテルと同じです。受付でチェックインし、自分の部屋の料金を支払い、あとは自由に過ごします。
部屋の種類は2つで、「テントサイト」と「キャビン」。テントサイトは空き地で、自分でテントをこしらえます。キャンピングカー(RV)で乗り込んで泊まってもOK。
「キャビン」は、キャンプ場に常設されている部屋のことです。テントサイトもキャビンも、グレードやオプションによって料金が違います。
最安価格は、水・電気(コンセント)なしのテントで、一泊2200円(20ドル)。私は、水・電気ありのテントサイトに宿泊しました(2750円/25ドル)。
ジョーズ・ハイダウェイの営業期間中(3〜9月)は、毎月、何かしらのイベントが開催されています。ジャックストラップ&ブーツ、レザー、ハロウィンなど、種類は様々。
イベント開催期間中は、メインイベント以外にも小さな催しがいくつも開催されているので、退屈しません。ムービーナイトや、自然発生的な大宴会などあります。
「山の中のゲイクラブ」といった様相を呈しており、ゲイ娯楽へのアクセスが無い地域で暮らすゲイ達の憩いの場、のようにもなっていました。
ジョーズ・ハイダウェイは、ゲイキャンプ場であり、ゲイヌーディスト向け施設であり、ゲイクラブでもある、と言えます。多様な使い方ができます。多目的ルームのようなスペースもあり、自由恋愛を肯定する文化もある様子。
利用者に話を聞いてみると、なんだかハッテン場の説明のような説明をする人もいました。しかしジョーズ・ハイダウェイは、あくまでも(というか正真正銘)、キャンプ場です。ドイツのベルリンにあるようなセックスクラブとは別物と言えるでしょう。
ジョーズ・ハイダウェイでの注意を厳選すると3つ。「野生の熊が出る」「IDは必須」「電気がないと困る」です。
敷地内に野生の熊が出るそうですが、「ニューハンプシャー州は熊が出る」という、そもそもの理解もあるためか、パニックにはなりません。スタッフやお客さんは熊のあしらい方を知っている様子です。熊について不安があれば、聞くと色々教えてくれます。
IDに関しては、「お酒がある場所や宿泊施設では、実年齢に関わらず必須」と考えてよいです。電気についてですが、長い延長コードと懐中電灯が無いと、ちょっと困るかもしれません。
ジョーズ・ハイダウェイはかなり人気で、利用の際は予約必須といった様子。あと、飲食物が売っていないので、持参するか、近所の町まで食べにいくかの2択となります。もろもろの詳細に関しては、HPでの確認をおすすめします。