日米のファッションPRとして活躍する稲木ジョージ氏が、ゲイであることをカミングアウトした。
先日放送されたTV番組『今夜くらべてみました』に出演し、親友である芸人の渡辺直美のコーナーに登場。初めてのTV出演で自身のプライベートを語り、その中でゲイであること、NYで同性婚を挙げたことをカミングアウトした。
稲木ジョージ氏は日本とフィリピンのハーフ。ラグジュアリーブランドのファッションPRとして日米を股に掛けて活躍している。芸能界の交友関係も広く、芸人の渡辺直美、インスタアイドルMEG BABY、歌手のクリスタル ケイ、モデルのマリエらがいる。現在は東京からNYに拠点を移し、同性婚したパートナーと生活している。
また後日、稲木氏は自身のブログでLGBTに関する見解を語った。
「アメリカでは1割がLGBT。そして大都市ではほとんどがLGBT。なのに日本はLGBTの認知度が低いというか、LGBTは存在してないという認識をもつ人も少なくないのか、1/20という数字に驚いてしまう人がほとんどじゃないかな。」
「そんな中、俺は2014年にお付き合いしていた男性と結婚して、今では幸せにNYで暮らしている。これを番組中に言ったら、全員驚いてたけど、この機会に同性婚が世界では認められている国や地域があるということを知ってもらえれば嬉しいなと思ってました。そしてこれをきっかけに、今まで隠していた人やゲイであることを恥ずかしいと思っている人たちが1人でも、勇気を振り絞って、前に進んでくれたら自分のテレビ出演の意味があったのかなと感じる。これからの時代は多様家族。人は千差万別ということを忘れないでほしい。」
稲木氏は、自身のカミングアウトに至った経緯、日本のLGBTコミュニティへエールを送った。
依然として、日本のLGBT著名人たちのカミングアウトは欧米に比べ極端に少ない。
稲木氏のような勇気あるパワーゲイたちによって、日本のLGBTコミュニティが活気づき、社会全体へ波及していくことを期待したい。
稲木ジョージ
フィリピン&日本のハーフ。アメリカンアパレルのPRを担当し、渋谷レディース店を世界一の売り上げに導く。現在は東京からNYに拠点を移し、多数のファッションブランドのデジタルPRアドバイザー、コンサルタントとして活躍中。また、『ジョージ・オブ・グランド(George Of Grand)』では、代表兼クリエイティブディレクターを務めている。