ゲイたちの生活には「ローション」が欠かせない。
以前ローションといえば「ぺぺ」一択だったのが、いまや成分や機能性に特化したアイテムが100種類以上発売されている。
ローションを変えるだけで、気持ちよさが増したり、快適さが劇的にアップする。
知っておきたいローションの基本知識から、シーン別のオススメまで網羅してご紹介!
そもそもローションには種類があることを知っているだろうか?
まずは主要な3種類のローションについて紹介。
最も一般的なローションが「水溶性ローション」。
国内で販売されている8割以上はこのタイプだ。
◾️メリット
水のように潤いのあるテクスチャーで、使用後は簡単に流せるのが楽ちん。
成分のほとんどが水分でできているため、アレルギー反応も少なく、誰でも快適に使用できる。
ローションプレイ〜アナルセックス〜オナニー用まで、幅広く使えるのがいい。
◾️デメリット
成分のほとんどが「水」なので、長時間使用すると乾きやすい。
ほとんどの水溶性タイプは、付けてから15分以上経つと乾きを感じ、途中でつぎたしする必要あり。
そして、何度もつぎたしすることで、化学成分が白く固まりやすく、タチ・ウケともに感度が落ちやすい。
水溶性を使う場合は、セックス時間は30分以内、つぎたし1〜2回までだと快適に使用できる。
日本では一般的ではないが、欧米のゲイの間ではメジャーなタイプ。
日本製の商品は少ないが、輸入品もAmazon等で手にいれることは可能。
◾️メリット
オイル(油)+シリコンでできているため、直腸内にシリコンが薄い膜を張ることで滑りを良くしてくれる。
そのため長時間乾きにくく、ほぼセックス中の付け足しがいらない。
シリコン系を使う場合は、セックス時間は1時間以上のハードプレイに向いている。特にフェティッシュなプレイ(器具を使ったSMプレイ、フィスト等)向き。
◾️デメリット
最大のデメリットは「油」なので、シャワーでなかなか洗い流せないこと。
舐めるプレイにも向いていない。(口の中がベトベトで不快になる)
使用中は快適だが、使用後はとにかく不快に感じる人も多いため、好みがハッキリ分かれるローション。
注意点としては、シリコン系はオナホなどアダルトグッズと併用すると劣化する可能性があるので避けよう。
水溶性とシリコンをミックスしたのが「ハイブリッド」タイプ。
◾️メリット
水溶性の潤いがありつつ、水溶性の弱点である「乾きやすさ」をシリコンの持続力でカバー。
シリコンの後処理のめんどうさも取り除くという、両者の良い所取りをしたハイブリッド型!
◾️デメリット
さらっとした乳液のようなテクスチャーが多いので、水溶性が好きな人からすると好みは分かれそう。
また、日本で販売されている商品が少ないので、選択肢がやや少ない。
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ここからは、シーン別に適したオススメを紹介していこう。
セックス時間30分程度、通常プレイで最適なローションはこちらの2つ。
◾️8986
「8986(バックヤロウ)」は、その名の通りアナル専用に開発。2丁目でも根強い人気を誇るローション。
メリットは、グリセリンフリーのためウケのお腹が痛くなりづらく、さらにアナルに優しいヒアルロン酸とマリンコラーゲンを配合している点だ。
テクスチャーは、伸びがよく適度な粘りで快適な使用感。
使い勝手がいい万能ローションだが、やや内容量が少ないことと、持続力は普通〜やや低め。
◾️K-Yジェリー
水溶性の中で、最も安全性が高いとされるのが「K-Yジェリー」。
実際の医療現場でも使われる”医療用グレード”の製品なので、肌に対する安全性やアレルギー反応を起こすリスクが低い。
テクスチャーは、伸びが良く使い勝手もよし!使用後のシャワーでもスルッと落ちる。
より安全性を求める人や、グッズを使ったフェチプレイを楽しむ人にオススメ。
セックス時間1時間以上や、ハードプレイを楽しむ人におすすめのアイテムはこちら。
◾️アストログライド
アメリカ発、NASAのダニエル・レイ博士が引退後に開発したローションブランド。
こちらは欧米のゲイにも大人気のシリコンタイプだ。
シリコンが直腸内に膜を張ることで滑りを良くしてくれ、1時間以上プレイしても乾かず、セックス中の付け足しがいらないことが最大のメリット。
テクスチャーはオイル系なので、アロママッサージをしているかのような、オイルのスベスベした感触は好きな人も多いはず。
ハードなピストンをしても、結合部の泡立ちや糸引きがなく、常にスムース!
…とプレイ中は良いものの、デメリットは「油」なのでシャワーでなかなか洗い流せないところ。
シーツも汚れやすいので、自宅ではなくホテル向きかも?
◾️ID SILK
アメリカのローションブランド「ID SILK」。
世界40カ国以上で販売され、海外のゲイショップには必ずといっていいほど陳列される定番商品。
こちらは、ハイブリッドタイプなので、水溶性とシリコンのいいとこ取りをした商品。
肌の上を滑るような、まさしくシルキー(絹のよう)な使い心地!
水溶性だと乾きやすいという人には、良い選択肢のひとつ。
そして通常のシリコン系だと、オナホなどアダルトグッズと使用NGだが、こちらは少量のシリコンのみなので、グッズ使用可能というのもメリットだろう。
ローションにしては高価だが、高機能で買っておいて損はないアイテムをご紹介。
質が高いので、1回のセックスの満足度を上げたい人向け!
◾️ブラン シークレット
ハイブリッド系でおすすめは「ブラン シークレット」。
水溶性の弱点である乾きやすさをシリコンでカバーしつつ、洗い流しやすさもアップ。成分もコラーゲンやセラミドといった保湿成分を配合するリッチ仕様。
テクスチャーは、液だれのない「ゲル状」のユニークな使い心地。
好みは分かれるが、水溶性のベタベタが苦手な人にとっては、さらっとした使い心地はハマる人も多いはず。
◾️bdaオーガニック
プレミアムローションの国内人気No.1といえば「bdaオーガニック」。
ローションとしては珍しいオーガニック成分をたっぷりと高配合し、セックスしながらアナルを高保湿。お尻が擦れて痛みが出たり、血が出やすいウケに向いている。
ベタつきすぎず、まるで「生感覚」の潤いテクスチャー。持続力はありつつも、シャワーで簡単にオフできる使い勝手の良さもいい。
デメリットは、今回紹介したローションのなかで最も高価な点(2,640円)。ただし量より質を求める人にはオススメ。
ローションはコンビニで売っていないことため、「あ、持ってこれば良かった…」というシーンも多いよね。
そこで、持ち運びに適したローションをご紹介。
◾️ぺぺ
「ぺぺ」のポケットサイズ。
使い慣れたぺぺが、ミニサイズになっており持ち運びに便利!
50ml/600円程度と安価なので、何かあったときにストックしておきたいサイズ感。
デメリットとしては、ややキャップが開きやすいので、漏れないようにポーチなどに入れる必要はあり。
◾️bdaオーガニック
さきほど紹介した「bdaオーガニック」から発売されている珍しいカード型ローション。
ローション1回分の使い切りタイプで、真ん中からパキッ!と折って使う新感覚。
名刺サイズで薄くて軽いので、ポケットにスッと入れておけて便利。
特にミニサイズのローションは安価なものが多いので、このような高機能ローションは助かる!
今回、編集部では30以上のローションを試したなかで、もし上位2つを選ぶとするならば、「ID SILK」と「bdaオーガニック」だろう。
「ID SILK」は、持続力と肌への滑らかな使用感で、かなり好きな人も多いはず。
持続力重視の人に向いていて、かつグッズとの相性もいい。
ただし、海外製のためネット以外で手に入るところが少ないのが唯一の欠点。
その点、同じく高機能でプレミアムを求める人には「bdaオーガニック」が頭一つ抜けている。
贅沢な成分、生感覚のテクスチャー、シャワーでの落としやすさなど、ほぼ満点に近い。
こちらのローションは中身が同じで形状が複数あり、記事で紹介したボトルタイプのほか、カード型やミニボトル型もあり。
普段使いから、急なお泊まり時にも安心だ。気になった人はAmazonでチェックしてみて。
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いかがっただろうか?
ローションが変わるだけで、いつものセックスがより快適に、気持ち良さがアップする。
ぜひローションを買う時の参考にしてみて!