こんにちは!台湾在住ライターのMaeです。
10月の台湾は、プライドマンス!
台北で毎年行われているアジア最大級のLGBTプライド「台灣同志遊行(台湾LGBTプライド)」に合わせて、様々な関連イベントが行われる1ヶ月です。
また、例年3月〜5月、9〜11月にかけては、台湾各都市でパレードが開催されるLGBTプライドシーズン。
今年2021年は、コロナウイルスの影響で、オンラインでの開催や延期となっているイベントもありますが、今日は台湾各都市で行われている8つのLGBTプライドについてご紹介したいと思います。
台湾で最も有名なLGBTプライドと言えば、毎年10月の最終土曜日に開催されている「台灣同志遊行(台湾LGBTプライド)」。
アジア最大級とも言われるこのパレードには、台湾国内はもちろんのこと、世界中から参加者が集まり、2019年には過去最大となる、およそ20万人の参加を記録しています。
とびっきり華やかに賑わうパレード当日はもちろんこと、LGBT映画祭やクラブイベント、LGBTゆかりのスポットを巡るバスツアーなど、10月には関連イベントも盛りだくさん!
今年の「台灣同志遊行」は10月30日(土)、オンラインでの開催となりますので、当日はぜひイベント特設サイトをチェックしてみてくださいね!
台湾への玄関口・桃園空港がある桃園にて、2016年より行われている「桃園彩虹野餐日(桃園プライド)」。
もともとは、LGBTフレンドリーなピクニックのイベントだったのですが、2020年よりパレードも開催されています。
集合場所となっている公園では、芝生広場にレジャーシートを敷いて、みなさんわいわい。
会場のブースを巡りながら、パレード前後の時間をのんびりと過ごしてみるのも、おすすめのイベントです。
2019年に初めて開催された「苗栗愛轉來平權遊行」は、台湾北西部の街・苗栗にて行われているLGBTプライド。
昨年2020年には、台湾最大の音楽賞・金曲獎へのノミネート&受賞を果たしたアーティストたちも続々登場し、会場を沸かせていました。
まだまだ始まったばかりのイベントということもあり、苗栗をより住み良い街にしていきたいという想いが、ひしひしと伝わってくるパレード。
高鐵(台湾新幹線)を利用すれば、台北から45分ほどで到着できるので、日帰りでの参加も可能です。
台湾中部の都市・台中で毎年行われている「台中同志遊行(台中LGBTプライド)」も、毎年2万人以上の参加者が集まる、大規模のLGBTプライド。
2020年には、集合場所となった台中駅前を埋め尽くさんばかりの人出となり、とても賑やかなイベントとなりました。
「台中同志遊行」の注目ポイントは、ステージパフォーマンス。
毎年、台湾の有名アーティストが彩虹大使として登場し、日がすっかり沈んでしまう時間になるまで、生ライブを楽しむことができます。
「台南彩虹遊行(台南レインボープライド)」は、台湾の古都・台南で、2015年より行われているLGBTプライド。
初開催時2000人の参加者からスタートしたこのイベントも、すでに参加者およそ2万人が集まる大規模なパレードに成長しています。
昔ながらの建物が数多くのこるノスタルジックな街の中心部を、時間をかけてじっくりと歩いていくのは、台南のパレードならでは。
多くの台湾グルメのルーツがあるとも言われている美食の街でもありますので、パレードと合わせて、観光や食べ歩きも、とことん満喫してみてください。
台湾南部最大の街・高雄で行われているのは、台灣同志遊行に次ぐ参加者6万人規模のLGBTプライド「高雄同志大遊行(高雄プライド)」。
世界各国のLGBTプライド団体が集まる国際組織「インタープライド」に加入しており、年々パワーアップを遂げている注目のイベントです。
また、この高雄同志大遊行が主導となって申請中なのが、2019年にニューヨークにて開催された「ワールドプライド」。
2025年開催地の最終候補に選抜されており、もし実現すれば、アジア史上最大規模のLGBTイベントが、台湾で行われることになるかもしれません。
「宜蘭驕傲大遊行(宜蘭プライドパレード)」は、2018年に開催が始まったLGBTプライド。
「同性カップルに結婚の権利を認めない現状の法律は、違憲状態である」との判決が出て、ちょうど1年が経ったタイミングで開催されました。
2018年のパレードでは、初開催ながら沿道のあちこちから温かいエールが贈られるなど、フレンドリーな雰囲気に包まれる中、街を練り歩いて行きました。
宜蘭には「礁溪温泉」という、アクセスしやすい有名温泉街もありますので、パレード終わりにゆっくりお湯を楽しむ、という過ごし方ができるのも魅力です。
宜蘭をさらに南下し、風光明媚な台湾東海岸にある街・花蓮と台東では、2都市合同での「花東彩虹嘉年華(台湾東部LGBTQパレード)」が行われています。
花蓮では毎年、台東では2019年に初となるパレードが開催。
台湾東部で、LGBTQについて知ってもらうためのきっかけとなってほしい。
そんな想いが熱く込められたパレードに参加していると、パレードを歩くことの意味や原点について、改めて考えずにはいられません。
土曜日は花蓮、日曜日は台東、といった具合に、2日連続で行われますので、パレードと合わせて台湾東部2都市を巡ってみるのもおすすめです。
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今日は、台湾で開催されている8つのLGBTプライドをご紹介しました。
コロナウイルスの影響で、台湾ー日本間はまだ自由に行き来できない状態が続いていますが、来年2022年こそは、収束に期待したいところ。
台湾旅行が解禁になった暁には、ぜひパレードを歩きながら、現地の空気を体感してみてくださいね!