日本人が愛してやまないイタリアン。
前回、アルファ ロメオのふるさと「イタリア式ホームパーティー」でイタリアンレシピを紹介したが、彩り豊かなイタリアンに欠かせないベストパートナーといえば「イタリアワイン」だ。
そこで今回は、イタリアンがもっと楽しくなるイタリアワインについて詳しく紹介したい。レクチャーしてくれるのは、六本木「Bistro&Bar BRAMARE」のオーナーソムリエ金子広見さんだ。
クルマを愛でるように、ワインを愛でる。あなたの人生の愉しみの一つに加えてほしい。
ボンジョールノ!六本木「Bistro&Bar BRAMARE」にてオーナーソムリエをしている金子です。
今回、数あるワイン産地でも特にオススメしたい「イタリアワイン」の魅力を紹介していきます。
イタリアワインについて
イタリアワインの最大の特徴は「多様性」である。南北に長く伸びた地形は変化に富み、気候・土壌も多様で、栽培されているぶどう品種や栽培方法なども地域ごとに大きく異なり、固有品種の数はなんと2000種を超え、これら豊かなぶどう品種により様々なワインが造られる。
また、2015年のワイン生産量は、フランス、スペインを抑え世界一位に輝いた。[国際ワイン・ブドウ機構=OIV調べ]
代表的な赤ぶどう品種にはイタリアワインの王様といわれる「バローロ」や「バルバレスコ」に使用されるネッビオーロ。トスカーナ州の伝統的なワイン「キャンティ」に使用されるサンジョヴェーゼ。
白ぶどう品種ではイタリアで最も多く栽培され、フルーティーですっきりしたワインを造る「モスカート」や、トスカーナ州やエミーリア・ロマーニャ州を中心にイタリア全土で広く栽培され、麦わら色で独特のワインらしさを持ち、さっぱりとした辛口白ワインを造る「トレッビアーノ」などがある。
ワインのタイプは、大きく以下の4つに分類される。(右はイタリア語の呼び方)
①赤ワイン(Rosso= ロッソ)
②ロゼワイン(Rosato= ロザート)
③白ワイン(Bianco= ビアンコ)
④スパークリング・ワイン(Spumante(発泡)= スプマンテ、Frizzante(微発泡)= フリッザンテ)
また、イタリアワインには厳しく法律で定められた品質分類があり、上級から D.O.P(D.O.C.G. 及び D.O.C.)、I.G.P.(I.G.T.)、Vino(Vino da Tavola)の格付けに分かれる。
イタリアンに合う、ワインの選び方
レストランやホームパーティーでどんなワインを選べばよいか悩む人は多いだろう。
レストランであればソムリエにオーダーすれば問題解決だが、ソムリエがいない場合は自分で決めるしかない。そんな皆さんにワインタイプ別、相性のいいイタリアンを紹介。
赤ワイン:トリッパ、牛肉の赤ワイン煮・フィレンツェ風、タリアテッレ・ボロネーゼ
辛口白ワイン:バーニャ・カウダ、スカンピの香草パン粉焼き、ムール貝の白ワイン蒸し
ロゼワイン:サーモンのマリネ、パルマ産生ハム、アクアパッツア、イベリコ豚のコトレッタ
スパークリング・ワイン:インサラータ、カプレーゼ、カポナータ、白身魚のカルパッチョ
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