2016/06/01

米レズビアンに絶大なる人気を誇る日本車「スバル」。同社のマーケティング成功の秘訣とは?

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スバル社内の同性パートナー制度

スバルでは、レズビアン向けにマーケティングをする上で、社員の同性パートナーへの向けた福利厚生へも取り組んだ。

それには、「レズビアン向けに展開するのであれば、まずは同性愛者の社員を大事にせねば」という意図があったそう。

 

米スバル担当のベネットは、この件を日本スバルの親会社、富士重工の重役達にかけあった。

「同性愛者の社員への福利厚生など、50代の頭の固い日本の重役はどういう反応を示すか、、、」ベネットは不安に駆られていたが、なんと日本の重役達は20秒考えただけで「その施策は素晴らしい」として即導入決定したそう。

現代では多くの日本企業が率先して行う「パートナー制度」の先駆けといえる。

 

また、スバルでは、長年に渡るレインボープライド支援や、同性愛者の福祉にキャッシュバックできるクレジットカード「レインボー・カード」のスポンサーを行っている。

同カードの創始者パム・ダーデリアン氏によると、「スバルはHIV/エイズ研究やLGBT福祉の為にこれまで数百万ドルの貢献をしている」続けて、「スバル車を買う顧客と、スバル車を買うことができない裕福ではないゲイ&レズビアンの両方を助けている」と語っている。

 

 

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*スバルのレズビアン広告。レズビアンに人気のTVドラマ『ジーナ』の主人公ジーナ(Xena)の名前や、『CAMP OUT』という、「キャンプに行こう!」と「カミングアウト(OUT)」を掛けたナンバープレートをポスターに起用した。

 

そんなスバルのレズビアンマーケットの成功を見て、2000年以降は多くの米大手企業がこぞってLGBT市場への参入を図っている。

スバルはLGBTマーケティングを行った最初の企業ではないが、レズビアン向けということを大々的に打ち出し、そして大成功を収めた最初の米大企業だろう。

 

ジェンクシーでも多くのLGBT広告の事例を紹介しているが、スバルはその中でも早い段階からアプローチを行った稀有な企業といえる。

 

ちなみに、このレズビアンマーケティングをしているのはあくまでも米国スバルであって、本国の日本スバルではない。

 

Text / Photo via:Priceonomics

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