ゲイプライド発祥の地『ストーンウォール・イン』が、NYのランドマークに認定されたことが分かった。
ストーンウォール・イン(Stonewall Inn)は、NYマンハッタンの地区グリニッジ・ビレッジに佇むゲイバー。現在は営業を終了し、ゲイプライドの記念建造物として有名。1999年には国家歴史登録財に指定されている。
ストーンウォール・インは、ゲイ権利運動の発祥の地といわれており、以前よりこのストーンウォール・インを市の観光建造物(ランドマーク)に指定しようという動きが行われていた。
6月23日、NY市歴史建造物保存委員会(LPC)は全員一致でランドマーク指定を承認。これによりストーンウォール・インは、LGBT権利運動の最初のランドマークとなった。
委員会のエグゼクティブディレクターベルマン氏は、「ストーンウォール・インは、歴史的価値が高く、建物を保護することは非常に重要性があると判断した。」と、今回の決定についてコメントしている。
NYのゲイバーだったストーンウォール・インは、1969年に警察による踏み込み検査を受けた際、居合わせたゲイたちが初めて公的権力に立ち向かった抵抗運動であり、これは『ストーンウォールの反乱』と呼ばれる歴史的事件。
この抵抗運動を機に、ゲイ解放運動がアメリカから世界中に波及。反乱が起こった6月の最終週末を記念し、現在は世界中の都市でプライドパレードが開催されている。
今週末6月28日は『ストーンウォールの反乱』から丸46年目。
6月は『全米プライド月間』としてニューヨーク、サンフランシスコを始め全米各地で盛大にプライドパレードが開催される予定だ。