一気に冷え込んで秋模様の10月。そんな秋には映画が観たくなる。
話題の「ジョーカー」や「天気の子」もいいけど、今しか観れない話題のLGBT映画をぜひ観にいってほしい。
今回は4つピックアップしてお届け!
幻の名作といわれたゲイ映画「ウィークエンド」が、エビスガーデンシネマほか全国公開中。
一夜限りのパートナーを求めてクラブで出会ったラッセルとグレンが、ともに週末を過ごすうちに、秘密や誠実さを学んでいくストーリー。
等身大のゲイを描いたことが大きく評価され、監督のアンドリュー・ヘイは、のちにゲイドラマ「ルッキング」に繋がった出世作だ。
2011年公開の作品だが、当時の日本では今ほどゲイ映画が盛り上がっておらず、日本公開に至らなかった幻の作品。
最近では「おっさんずラブ」などの影響もあり、良質なゲイ映画が国内で上映されることが増えてきた(良いこと!)ので、応援する意味を込めてぜひ劇場で観てね!
レズビアン&ゲイカップルの妊活を描いた台湾映画「バオバオ フツウの家族」が、新宿K’s cinemaほか全国で公開中。
誰しもが一度は頭をよぎる「赤ちゃんが欲しい…!!」をガチで実行するという仲良し4人組の物語。最初は盛り上がりスタートしたが、すんなり進むはずもなく、最後は衝撃のラストを迎える─。
欧米圏では同性カップルが子供を持つことは当たり前になりつつあるが、アジア圏ではまだまだ珍しい。いずれ日本でも同性婚が認めれ、子供を持ちたいカップルたちが直面する課題を真っ正面から描いている。
1時間半という短い上映時間のなかに、妊活だけでない、仲良し4人の人生そのものを詰め込んだような濃い内容。
おひとり様はもちろんのこと、特にカップルで観にいってほしい映画だ。
「関西クィア映画祭」が、京都にて10月18日(金)~20日(日)の3日間開催される。
LGBTだけでない多様な性を扱った映画祭で、トランスジェンダーやバイセクシュアル、性分化疾患(DSD)、セクマイ×障害(ろう)といった、これまであまり扱われてこなかったテーマにも力を入れている。
今年の見所は、トランス男性であるジュールズ・ロスカム監督の大規模な特集で、ゲイ×トランス男性の友情を描いた『フィッツジェラルド、ここに眠る』や、セクマイならではの複雑な人間関係を描いた『クィアな仲間の作り方』などがラインナップ。
メジャーからマイナーまで全36作品が集うので、「ゲイ映画以外もたくさん観てみたい!」という人はぜひ足を運んでみて。
「寒くて家から出たくない…」というインドア派には、Netflixでスタートした「エリート」をチェックして。
Netflixスペイン版のオリジナルドラマシリーズで、あの「ゴシップガール」を連想させるエリート学校を舞台に、殺人事件をひも解くクライムサスペンスだ。
個性的なキャラクターが多く登場するドラマだが、その中でもゲイたちの心を鷲掴みにしたのが、労働者階級の敬虔なムスリム・オマールと、セレブ学校に通うイケメンのお金持ち・アンデルのゲイカップル。
まるでBLやマンガの世界かのような真逆の二人によるほろ苦い恋模様に、全世界のゲイと腐女子が熱狂!
まだ観たことない人は、週末でシーズン1・2をイッキ見してね。