米ハイスクールのダンスイベントで、ゲイの警察官がビヨンセを踊りネット上で話題を呼んでいる。
これは、米バージニア州の警部補ディウティ・ディグスさんが、同州のハイスクールのダンスイベントにて、ビヨンセの「フォーメーション」を踊ったのだ。
まずは以下の動画を見てみて!
My sister teaches at a high school in Virginia and she just sent me this video of their county lieutenant dancing to formation @ a pep rally pic.twitter.com/2jaXnFgYrC
— spooky harry 🎃 (@harrysblwrryfce) 2016年10月14日
@hereforthe1D_ here's the rest lol pic.twitter.com/GBqnfBvxwv
— ranch (@ruhchel) 2016年10月15日
会場の盛り上がりが凄い!
このディウティ・ディグス(Deuntay Diggs)さんは、同州で初めてゲイとしてカミングアウトし警察学校に入学した生徒だそうで、ダンスだけではなく、彼のカミングアウトとその背景も大きな話題を呼んでいる。
ディグスはこう語る。
「警察学校でひとりの人にゲイだとカミングアウトしました。誰にも言わないでくれと頼んだら、またたく間にそこらじゅうに噂を広められました。そこからほぼ1年間、ひとりぼっちでした」
「それは人生で最悪の1年間であり、また最良の1年間でもありました。僕はいかにして自分自身を愛するか、そして、自分は何になりたいのかを考えましたね」
苦しい警察学校時代を終え、晴れて警察官になったディグス。
その後は愛すべきパートナーに出会い、来年の7月に同性婚挙式をあげる予定とのことだ。
実は、さきほどの動画のダンスイベントは、本来はキャンセルする筈だったそう。
理由は、彼の母親が末期がんで余命2ヶ月の宣告を受けたからーー。
しかし彼はダンスイベントをキャンセルしなかったのです。
ディグス「僕は母にこう話しました。『ぼくらの結婚式に来てほしいな、彼と一緒に踊るから見て欲しいよ』って。母は僕が踊っているところを見たことがありませんでした。そのあと母に踊っている動画を見せると、母は笑ってこう言ったんです『あんたはダンスをやめるべきではないわよ』ってね」
「その言葉を聞いたあと、ダンスイベントでのキャンセルはしないと決めたんです」
またディグスは、学校でゲイテイストなダンスを披露した理由についてこう話した。
「わたしがこういうことをしているのは、若い人たちに『きみらはやり遂げられるんだ、生き抜くことができるし、成功できるんだ』と示したかったからです」
学生時代のアウティングの辛い経験から立ち直り、後輩たちへの熱いメッセージを送ったディグス。
彼のダンス動画は現在までに80,000回以上リツイートされ、世界中で反響を呼んでいる。