ハリウッドの大物俳優、ケヴィン・スペイシー(58)が、ゲイであることをカミングアウトした。
ケヴィン・スペイシーといえば、『アメリカン・ビューティー』でアカデミー主演男優賞、『ユージュアル・サスペクツ』でアカデミー助演男優賞を獲得し、最近では『ハウス・オブ・カード』の主演として活躍する、ハリウッドきっての大物俳優だ。
そんなスペイシーに「性的暴力をふるわれた」として、俳優アンソニー・ラップが告発。
それを受け、スペイシーは自身のツイッターでカミングアウトに踏み切ったのだ。
ことの発端は、米Buzzfeedのインタビューに出演したアンソニー・ラップが、「14歳のときにケヴィン・スペイシーに性的暴行をされかけた」とした告発だ。
32年前、スペイシー(当時26歳)が自宅で開いたパーティーに参加したラップ(当時14歳)。
パーティーで泥酔したスペイシーは、ラップを無理やり抱きかかえベッドルームへ。ラップの上にまたがったが、ラップは必死で抵抗しその場を逃げたそうだ。
過去の性的被害を暴露されたスペイシーは、自身のツイッターにて、「30年以上前の酔っ払っていたときのことなので、正直に言うと覚えていません。しかし、彼が言ったことを私がしたなら、彼に何年も不快な思いを抱えさせてしまって本当に申し訳なく思っています」と謝罪した。
そして、ラップの告白がきっかけで、カミングアウトに対する勇気が出たとし、「私はいままで男性とも女性とも付き合ったことがあります。男性とは私の人生を通して愛し合い、ロマンティックな関係を築いてきました。(最終的に)いまはゲイとしての人生を選んだのです」と、ゲイであることをカミングアウトした。
これまで結婚歴をなく、長年ゲイであることを否定してきたスペイシーにとっては、不本意ともいえる今回のカミングアウト。
ここ最近ハリウッドでは、ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ問題をうけ、俳優・女優らが性的被害を告発するケースが多発している。